投資家の本懐

FX、不動産投資、その他投資全般について

CPI上昇、これからどうなる?(FX)

いやあ、暇です。
午前中、病院へ行って、麻酔をして色々な検査をして…
まあ念のため、サンプルを取ったそうなんで、
「大丈夫だけど、なんかあれば電話するわー」と言われて帰宅。
ああでもこれって、電話があれば相当やばいってことだから
ボクみたいに何があっても動じません。じゃないと、
ビクビクしちゃうのかしら~?

でね、麻酔から覚めて、ぼーっとした目で、珈琲飲みながら指標を色々見ましてー。
暇だからってこんな状態で物件情報見たって、ろくなことしないし…。
なんでしょ、CPI上がってますね。

さて、繰り返しになりますが…物価上昇→金利上昇→通貨が強くなるって流れ、
実は変なんです。

1年前、アメリカで、コーラが1ドルだったとしましょ。
これが、今、2ドルになったと。
これ、コーラが値上がりした、ということですよね。
じゃ、他の製品も2倍になってるとしたら?

コーラーだけ上がってるんだったら、それはただの値上げです。
でも、他の製品も同じように上がってるとなると、それは
ドルの価値が下がってるわけです。

だから、本来なら、ドルは弱くなっている。
でも、為替では、ドルが一人勝ち?に近い形で上昇をしている。
ここが理屈に合っていない。
(というか、こんな古典的なことを前提に置いてるジジイはボクぐらいでしょうが)

ついでだから、イールドギャップの説明も。
物価上昇率が高くなれば、対応策として、短期金利を上げます。
今、アメリカは、急激にこれを上げた。
でもね、長期金利はそんなに急激には上がりません。
なんで?って、上がらないものは上がらないんです。

これ、どういうことかって言うと
銀行が、高い利息で預金を募って、その利息より安い金利でお金を貸してるわけです。
イールドギャップが大きく出ているということは
そういう状況だよね、と、ものすごく強引にまとめると、そうなる。
つまり、1億円集めます。利子を年に1000万付けます。
んで、この1億円を、利息を年に500万付けて貸します…って
それじゃ、毎年500万ずつ赤字だもの…。

で、銀行は、高い利息をつけてお金を集めたら、当然、さらに高い利子で貸したい。
でもね…
「そんな高い金利なら、借りねえよ」ってみんなに言われてると。

不動産投資で言うと、「うち、6%の利子で、誰にでも貸すよ」って金融機関があっても、まともな投資家なら
「そんな利子つくなら、要りません」ってなる。

つまり、逆イールドが出来ているってことは、これまでよりみんながお金を借りなくなってるってことです。
ということは、市場のお金が、体で言うと血液が足りなくなる。
と、いうのが普通なんだけど…
アメリカの低所得層がさらにヤバイことを始めた。
カードローンやら、バイナウペイレイターです。
元々彼ら、銀行が貸し出すほどの信用が無いわけで、
「貸したくない相手」なわけです。焦げ付くから。
で、そういう人たちが、カード使ったり、あるいは自動車ローンを組んだりしてる。
これが、すっごい積みあがってる。

まあつまり、銀行が貸し出しの基準を上げたら、
お金の無い人らが、萬田銀次郎から借金を始めちゃったわけで。
これさ、いくら中央銀行でも、「萬田さん、お金貸すのやめてー」とは言えないっすよねw
さてどうする、どうなる?
萬田銀次郎が必ず取り立てるのは、漫画の中だけのお話で、リアルでは、やっぱ焦げ付くよねー。
金持ちはいいんだよ、金が余ってるから金持ちなんだし。
でもそれは、一定数だけの話で、下に行くほど苦しいわけです。
でね、カードローンとか、破裂するかは別としても
いつかはそれも使えなくなりますよね。
そうなったら、そこで消費がガクっと減るわけです。

で、物価が下がる…だけでなく、これまでは毎回、ハードランディングしてる。
でも今回は、ソフトランディングするらしいと。
毎回そう言うんです。
だってさ、FRBがソフトランディング無理って言うのって
機長が「この飛行機は墜落します」って機内アナウンスするのと一緒やで?
んなこと、言うわけがないw
どうしようもなくなるギリギリまで、最善を尽くします、大丈夫ですって言うのが、真っ当な機長でしょ?

で、今のCPIです。
株は暴落?とまでは言わないまでも、ハッキリ落ちました。
でも、為替では、ドルが強いままです。
金利下げにくそう」だから。

でもね、もう、血液がちゃんと回ってないんだよ?
イールドギャップがこれほど長期間続いてるなんて、ボクは見た記憶がないです。
人間なら、脳死してんじゃね?ってぐらい、血が足りてないです。

でさ、株が下落して、消費も止まってしまえば、物価は落ちるよ。
だって、マス層のお金が無くなって、借りれなくなれば、買えなくなるもん。
今は、物価も上がってますけれど、買う方が限界に達するよということです。

でね、物価が下がって、金利が下がって、為替が下がるんなら
まあ良いんですけれど、
現状だとある日、「もうアメリカ ダメだあああ」ってなりますね。
今回のCPI上昇って、破綻を先延ばしにした分、より深い谷に落ちそうだ、と
見ています。

3月に何かがあるかなあ、と思っていたけど、5月とか、もう少し先、
もしかしたら来年とかになる?
すっごいの、来るかもと。
今の株の下落って、短に、「銀行に入れておけば高金利つくから、株は買わないでおこう」という
それ以上の理由もあって、株は下落してるんだと思ってます。
今年後半から来年にかけて、アメリカやばいぞと、数年はおかしくなるぞと…。

インフレは、通貨の弱さの表れだっていう、カビの生えた理論の逆襲が始まるわけです。
だからさ、日本も、こんな時期に利上げして大丈夫なんかいなと、思わなくもないわけで。
(ま、植田総裁もそこらへん、頭痛いんだろうなあと)