投資家の本懐

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日銀利上げなし

利上げのニュースはまだかのう???
などと待ちつつブログを書いている間に、利上げなしの情報が出されたようで
前回はなんとも間の抜けた内容になってしまいました。

良い機会なので、利上げについて思うところを、Geminiとお話してみたいと思います。

質問
日銀が金利を適度に上昇させると金融機関の利益が増えるというシナリオは、ある程度妥当ですか

回答

日銀の金利上昇と金融機関の利益の関係:詳細分析

日銀が金利を適度に上昇させると、金融機関の利益が増えるというシナリオは、一定の条件下では妥当性を有しますが、単純な図式化には注意が必要です

金利上昇による収益増加のメカニズム

金利上昇が金融機関の収益に与える影響は、主に以下の2つのメカニズムを通じて生じます。

  • 貸出金利収入の増加: 金利上昇により、銀行が企業や個人への貸出金利を引き上げることが可能になります。貸出残高が一定の場合、金利上昇は貸出金利収入の増加に直結し、収益を押し上げます。
  • 預貸金利鞘の拡大: 金利上昇初期段階においては、預貸金金利の調整速度にタイムラグが生じる可能性があります。この金利差拡大(預貸金利鞘)は、銀行にとって臨時的な利益となります。

シナリオの妥当性を左右する要因

しかしながら、上記メカニズムによる収益増加は、以下の要因によって大きく左右されます。

  • 貸出金利と預貸金金利の調整速度: 貸出金利と預貸金金利が同速度で上昇すれば、金利鞘の拡大は限定的となります。特に、住宅ローンなどの固定金利貸出比率が高い場合は、収益効果の顕現化が遅れます。
  • 資金調達コストの上昇: 金利上昇は、銀行にとっても資金調達コストの上昇を招きます。調達コスト上昇幅が貸出金利上昇幅を上回れば、収益は圧迫されます。
  • 経済・企業業績の影響: 金利上昇は、景気や企業業績に悪影響を及ぼす可能性があります。景気悪化に伴う貸出債権の悪化や、企業業績悪化による貸出需要の減退は、収益を低下させる要因となります。
  • 金融機関の資産運用状況: 金融機関が保有する債券ポートフォリオ金利感応度が高い場合、金利上昇による債券価格下落が評価損を計上させ、収益を悪化させる可能性があります。
  • 業態や経営戦略: 収益構造やリスク許容度が異なる金融機関間では、金利上昇の影響度にも差異が生じます。積極的な貸出業務を行う銀行や、リスク性の高い資産運用を行う銀行は、金利上昇の影響を受けやすい傾向があります。

日銀の政策修正の影響

近年、日銀は長短金利イールドカーブ・スティープ化を目指し、金利上昇政策を模索しています。しかし、上記の通り、金利上昇が金融機関の収益に与える影響は複雑かつ多様であり、単純な図式化には注意が必要です。

結論

日銀の金利上昇が金融機関の利益にプラスの影響を与える可能性は一定程度存在しますが、その程度は様々な要因によって大きく左右されます金利上昇による収益増加効果を過大評価することはせず、個々の金融機関の業態や経営状況、金利環境変化への対応力などを総合的に勘案した分析が必要です


はい、ボクが書くよりも、よくまとまっていると思いますがどうでしょう?

補足として、貸出金利と預貸金金利の調整速度について、変動金利の住宅ローンについても回答をさせてみましょうか。

質問

住宅ローンの金利上昇の上限について、簡略に説明してください


回答

住宅ローンには、金利上昇時に返済額が急激に上がらないようにするための「5年ルール」と「125%ルール」という仕組みがあります。

5年ルールとは、変動金利を選択した場合、金利の見直しは 5年ごとに行われ、たとえ金利が上昇しても、 5年間は当初の返済額が維持されるというルールです。

一方、125%ルールとは、5年後の金利見直し以降、返済額が 前回の見直し時の125%を超えないように設定されるルールです。

これらのルールにより、借主は金利上昇による家計への影響をある程度抑制することができます。

つまり、これらの影響で、すぐに貸出金利を上げられなかったり
貸出金利を上げ切ることが出来ず、返済の最後に残債として返済してもらったりという
タイムラグ等が出るわけです。

そうやって考えると、本当に金融機関にとって、金利が上がるのは良いことなのでしょうか?
引き続き、次の質問を

質問

貸出金利が上がっても、同様のパーセントで調達金利が上昇すると、利益率はあまり変わらないのではないでしょうか?

回答

確かに、ご指摘の通り、貸出金利と調達金利同程度上昇した場合、金利利鞘は縮小し、利益率への影響は限定的になります。しかし、実際には、以下の理由により、必ずしも利益率が変わらないとは限りません

1. 貸出金利と調達金利の調整速度の違い

  • 金利上昇初期段階においては、貸出金利と調達金利の調整速度にタイムラグが生じる可能性があります。
    • 貸出金利の方が調達金利よりも上昇速度が遅い傾向があり、その期間中は金利利鞘が拡大し、一時的な利益増加につながります。
    • 金融機関は、貸出契約の金利条件を見直すのに時間がかかる一方、調達金利は市場金利に連動するため、迅速に調整されるためです。
  • ただし、長期的に見ると、貸出金利と調達金利ある程度連動するため、金利利鞘拡大による利益増加は一時的なものにとどまります。

2. 貸出金利と調達金利の種類・期間の違い

  • 貸出金利と調達金利は、種類や期間によって金利水準や変動幅が異なる場合があります。
    • 例えば、変動金利の貸出金利と固定金利の調達金利を組み合わせている場合、金利上昇局面においては、貸出金利の方が調達金利よりも上昇幅が大きくなる可能性があります。
    • その結果、金利利鞘が拡大し、利益増加につながります。
  • 一方、固定金利同士で比較した場合、金利利鞘は縮小し、利益率への影響は限定的になります。

3. 金融機関の資産運用状況

  • 金融機関が保有する債券ポートフォリオ金利感応度が高い場合、金利上昇による債券価格下落が評価損を計上させ、収益を悪化させる可能性があります。
  • 一方、金利上昇局面においても収益を維持できるよう、Durationを短く調整したり、エクイティ(株式)などの金利感応度の低い資産への投資を増やしたりするなど、資産運用戦略を金利環境変化に適応させている金融機関もあります。

4. 貸出先企業の業績

  • 金利上昇が景気後退を招き、企業業績を悪化させた場合、貸出債権の焦げ付きリスクが高まり、貸出損失が発生する可能性があります。
    • 特に、財務体質が脆弱な企業への貸出が多い金融機関は、金利上昇による業績悪化の影響を受けやすい傾向があります。
  • 一方、金利上昇に強い業種への貸出が多い金融機関や、貸出先企業の業績リスクを適切に管理している金融機関は、金利上昇の影響を受けにくいと言えます。

5. 金融機関の経営効率

  • 金融機関の経営効率が高いほど、金利上昇によるコスト増加を吸収し、収益性を維持しやすくなります。
    • 具体的には、業務プロセスの効率化人員削減不良債権処理の迅速化などを通じて、コスト削減を図っている金融機関が該当します。
  • 一方、経営効率が低い金融機関は、金利上昇によるコスト増加を十分に吸収できず、収益性が悪化する可能性があります。

結論

このように、貸出金利と調達金利が同程度上昇しても、金利利鞘利益率への影響は、様々な要因によって大きく異なってきます

単純な金利上昇と利益率の関係性にとらわれず、個々の金融機関の貸出金利と調達金利の調整速度や種類・期間の違い資産運用状況貸出先企業の業績経営効率などを総合的に勘案した分析が必要です。

うんうん、そうですよねえ…。
ホント、Geminiって、こちらが想定している回答を求める限り
模範的だと思います。
(理解を超えたことを訊こうとすると、ときどきおかしなこと言うんですよねえ)
ボクが気になるのは、金利上昇のタイムラグと貸出の焦げつきの部分ですね。
まあ、0.25やそこらの上昇なら一応大丈夫そうですけど
ゾンビ企業がああ、などと言われている日本で、本当にOK? とも思います。

でね、日銀の心配として、
金利を上げると、ますます株が落ちるのではないか?
とか
金利を上げることで、上に書いた焦げつきが起きる、つまり
倒産する企業が出るのでは?
とか
金利を上げた状態では、国債の買い付けを止められなくなるのでは?
とか…。

一方で、日銀が考えているかもしれない点として
アメリカの経済、いや、世界の経済ホンマに大丈夫なんか?と。
ここはボクの憶測でもあるんですが、世界の経済が、ヨレヨレになり
アメリカが早期に利下げせざるを得なくなれば、
ここで利上げをするのま、筋が悪いのではと。

うーん、たしかにそんなふうに、植田総裁なら考えてるかもしれません。
んでね、ボクの考えを最後に。

今回はいくらかでも、利上げしとくべきだったと。
これから世界情勢がおかしくなったとき、今上げておけば
下げる余地が出来ます。
おそらくですが、次に上げるなんて考えていたら、上げられなくなるし
今は一応、ほぼ0金利なわけですから、
今上げて、これから問題が起きたときに下げる余地を作るべきだったのではと。

ま、一旦上げて、3ヶ月なり先に下げるなんて、意味あんの? とも思いますが
傍から見て、色々とやってくれている感って大事だとも…。
そんな、経済に明るい、賢明な市民ばかりで経済は動いていないのだし…。

はあ、色々書きました。
教訓として、Geminiとのお話をコピペするときは
質問と回答を別々に貼らないと、えらいことになると。
これがボクにとって、一番の教訓かもwww