投資家の本懐

FX、不動産投資、その他投資全般について

前回の記事だけでは足りないので

まずは、Bingを使って質問をしてみた。

ウクライナ紛争とアメリカの物価高の因果関係について

ウクライナ紛争による世界的な食料価格の高騰については、ウクライナからの小麦やトウモロコシなどの輸出が停滞し、世界的に食料価格が高騰しているとされています。一方、アメリカの物価高騰については、ウクライナ紛争によって世界経済が成長減速とインフレ加速の影響を受けることになり、物価が上昇したとされています。

まあまあな回答だろう。


アメリカの物価高騰の原因について

アメリカの物価高騰の原因としては、燃料・資源価格の高騰と円安による輸入コストの増加が挙げられています。また、オミクロン変異株の感染急増によってサプライチェーンの混乱が継続していることや、住宅価格の上昇も物価上昇の原因とされています。

円安による輸入コストの増加???
なんかしれっとトンデモな回答を混ぜている。
リンクがあるので開いてみると、案の定、日本の物価高騰についての内容。
ムム…やはりChatGPT、人間がしっかり監視しなければ、間違いも多いようで。

さて、以前に書いた気がするのだけれど…。

古典経済学の考え
金利を上げなければならないのはインフレだから(現状のアメリカ)
・インフレで物価が上がるというのは、つまりドルの価値が下がるということ
∴ ドルの価値が下がっている状態 =ドル安に向かう

現代的な考え
・経緯はどうであれ、金利が上がっている
→ドルで預金をすれば、金利がいっぱい貰える
∴ じゃ、ドル買うか

今、為替を考えるとき、主要な通貨については主に現代的な考えの方向で動く。
一方でマイナーな通貨では、古典的な考え方で動きやすい。
ボク自身の考え方として、これは「信用」が原因にあると思っている。
たとえばトルコリラ、いくら金利が高いからといって
じゃあ、ドルをトルコリラに持ち替えれば、金利差で利益を得られると
多くの人が考えるとは思えない。
一方で、ユーロがもし、高金利になったとしたら?
比較的安心して持つことができるのではないだろうか?
ギリシア危機のような特殊な事情の場合は除くとして)

さて、ドルのお話。
これまでドルは、後半の「現代的な考え」で動いてきた。
対するに、FOMC後のドルの動きは、前者的ではないか?
つまり、現状ではドルを持っていれば大丈夫だという認識が薄れたのではないか?

対するに、3/24の値動きは、ユーロのAT1債が焦点となっている。
これについては前日、とある仕事仲間がちらっと話をしていたのが印象的。

クレディスイスのAT1債を持っていて、どうやらゼロになりそう。通常AT1債って債権としては危険度は高いが、一応、株よりは保護されるはずなのだが?
なぜ、クレディスイスの株価はゼロではないのに、AT1債はゼロになるのか。
まあいいけど。」

まあいいんかい!?
というのが第一印象。
この方は、資産に対するAT1債の保有比率が小さいので、鷹揚に構えて、まあいいけど、とおっしゃったのでしょうが
普通に考えて、ゼロになっても笑っていられる人がどのぐらいいるのだろう?
などと考えていたところが、翌日になっての
ユーロでのAT1債の投げ売り祭 が開催されてしまったわけで。

普通に考えるとまあ、会社が潰れれば、株価はゼロになりますわさー。
でも一応、債権は残るわけで。
んで、債権者同士で、誰が上位弁済されるかが決まっていき、
潰れた会社の残資産が分けられるわけで。
(その前に、不払いだった賃金が優先される等もあるけれど)

ところがどっこい、今回の場合
株価は一応合併ということで、かろうじてゼロにはなっていないのに
なぜだかこの債権だけゼロになってしまった。
となると…たとえばドイツ銀行
もう何年か前から、ヤバイという話は出ているが
このAT1債も、同様にゼロにされてしまうのか?
同様のシナリオで合併でもするとしたら
同じようにゼロにされてしまうのでは?

債権の危険度はわかっていて保持しているわけではあるが
今回のような形で、ゼロにされてしまう
(株価がゼロではないのにAT1債だけ無価値にされる)のは
理不尽で納得がいかないと、そりゃあ気持ちとして当然なわけで
「なら売っちゃえ」となるのは、まあ当然。
上に書いた人のように
「あ、ゼロっすか。しゃーないな、ドンマイ」などと考える人は
少数派なわけで、大勢に影響は無くても、
納得のいかない形で損をするのは「嫌」なんです。
そりゃあそうだよねえ…。

とまあ、23日(明けて24日だけれど)のFOMC後の話をしたかったのだが
どうしてもそれ以降の値動きが激しいので、分けて別の話として
説明しなければならなかったわけで。

ただね、現状、金融不安というのは、どこでも起こり得るもので
それらは必ず、「何らかの形で」解決されるもの。
(前回は極端に、戦争が一番の解決などとも書いたけれど)
もし金融不安が解決されずに残るとすれば、
みなさん、銀行に自分のお金を預けておけなくなりますよね?
まあ今は、全ヨーロッパ?で、
「お金を預けていて大丈夫なのか?」
「銀行株、債権を持っていて大丈夫なのか?」
という、ソワソワが広がってはいますが
どうにかしてまあ、多くの人が納得する形で決着はつきます。
じゃないと、企業が取引をする際、銀行で決済できませんし
給与だって、銀行振込できなくなっちゃうじゃないですかー。
どうやって解決するかは知りません。
などと投げてしまいたいのは本音なのだが、
昨日、終わり方が投げやりな記事を書いて、納得できなかったのだし
今回の欧州の騒ぎの効果的な収め方も書くとしましょうか。

リーマンブラザーズが潰れて、世界中で金融不安が起きたのは
わりと記憶に新しいでしょうね、はい、サブプライムです。
あのときFRBは「ジャンク債を買い取り」しましたね。
今回もECBが同様に「買い取る」のが、一番納得のいく道筋ではあります。
やるかやらないか、出来るか出来ないかは知りません。
ただ、わりと綺麗に不安を取り除く方法があるとすれば
これかなあ とは思っています。
でもね、クレディスイスのAT1債をゼロにしておいて
今更他のところの債権を買いますとか言い出すのも、問題ですよねー。
そこらへんどうするか等、まあ問題はあるでしょうけれど。
と、ここはおまけとして書いたこと。

問題はアメリカですね。
ある程度、行くところまで行ってしまっている感はあるので
ここから打開策を出すとすれば
日銀がやったあれですね
量的金融緩和 ETF買い。
これから株価の下落がある程度続くなら、仕方がない、FRBである程度
買い支えるか?
とはいってもなあ…
一方で、金利を上げて蛇口を締めておきながら、量的緩和をするって
どうだろう?
のだけれど、ボクは持論として、アメリカ国内における諸問題は
金利を上げるスピードが早すぎたことにあるとも思ってはいるので
まあ、かっこ悪い策ですし、問題点も多いですが
落としどころとしてはこんなところかなあ なーんて思っています。

元々0.75なんて上げ方が乱暴すぎたんですよ。
過ぎたことを批判してもしゃーないですけどねー。

今後のFXの展望について

ドル円はやばい、危険だと(ユーロもだけれど)みんなが思うなら
「総悲観は買い」ですね。
知らんけど。
ボクはまあ、こういう事態もあるだろうと思っていたから
ドルは推さずにメキシコペソを推していたわけで
言うほど下がってもいないし、最近買った6.9円台も
少々の利益がちゃんと出てます。
下がったら買えばいい という姿勢ではいますが
これがドルでも同様かどうかは、また別問題。
ECBが、FRBが、なーんもしなければ、問題は解決されないわけで
解決方法を見てからどうするか決めるしかないでしょうねー。