投資家の本懐

FX、不動産投資、その他投資全般について

大まかな見通しと、日銀の苦悩やら

アメリカ指標はまあ、控えめに言って弱くはない で良いかと。

現状ではダウも(何故か?)上がっているし
やはりドル円は、136円以上を目指すかも?
(このまま何事も起きなければ です。問題発生の確率は低くないのは、直前にも書いたことで)

ボクのメキシコペソはというと、7.2円台以上のポジションは
7.4ちょっと下の1枚だけ、数百円のマイナスで残っている。
多少の値動きを加味しても、あと10日もたてば、スワップでマイナスが埋められる状態。

おそらく次が、当面最後の利上げの可能性があるので
適当なタイミングで、在庫一掃セールをしようかとも思う。
5円とか4円台は残すとして、6円台や、7円前半などは全部利確出来るかも?

となると利益は確定するのだけれど
スワップが入って来なくなるのは悩ましくもある。

さて、日銀の苦悩の話。
以前、日銀は償還まで国債を持つ前提だから
一般銀行のように、時価国債の価格で、帳簿をつけない…
という話をしたが。

ちょうどこれを書いて1ヶ月かそこら後に、SVバンクが破綻した。
これはまさに、国債時価で考えたときに、債務超過になっているという考えで
「危ないのではないか?」という判断を、多くの人がして
一気に預金の半分近くの引き出し要求が出されたという話。

潮目がちょっと変わったかも?とは感じる。
今は水面下?で、「危ない銀行探しゲーム」が起きていると感じている。
いるかどうかすらわからない、人狼を探すゲームみたいな。
あるいは、魔女狩り
まあどう呼んでもいい。

まず、日銀は破綻はしない。
破綻するとすれば、日銀ではなく円。
円が、極端に言うと、紙屑になる可能性。

ちょうど、今のボクの問題提起にぴったり当てはまるので、引用してみます。
(簿価会計で世間をごまかすってくだりは、ちょっと違和感も感じますが)

簿価会計で世間をごまかしても、いつかは日銀の脆弱(ぜいじゃく)性にマーケットが注目しはじめる。円が大暴落し日銀が倒産する日が来ることを、私は危惧する
AERA dot. より

改めてまとめると、
・おそらく日銀は倒産はしない
・でも、円の大暴落は起こり得る

一番の問題は、国債の格付けが落ちること

もし今、YCC辞めたら、金利上昇は漸進し続けて、日銀が潰れないとしても
評価は下がることにはなる。
これまで、まあ一応「安定的」と評価されていた日本国債
SVBの破綻の仕方を見て、格付け会社も、ちょっと見方を改めるかもしれない。

じゃあYCC続ければいいだけじゃない?
今はそれでいいのだけれど、賃金上昇とか、物価上昇を放っておけない
状態になればどうする?
国内はジャブジャブお金が余っている。
もし金利を上げれば赤字にもなるし
さらに、国内のお金を吸い上げる為に、国債を売る判断をすれば
さすがにこれは帳簿上も赤字になる。
かといって、これだけ国債を買っておいて
金利を上げるだけで、国内のお金を吸い上げること
=出口を取ること は難しい
伏線を巻きすぎて回収できなくなった作品のような状態 かな。
株も買ってるし…
(いや、好景気になって物価上昇するのなら、赤字の解決手段も出てくるだろという考えもあって、だから余計にややこしいわけで)


と考えると、つくづく今回の日銀総裁のポストって地雷だなあと。
そりゃ 雨宮さんも辞退するわなと。

あ、これって日本の悪いところかも。
雇われ社長は、自分の任期中に問題が起きなければ良いという考えで
問題にあたる。
問題が発生するのは、次か次の次の任期だから、おらしらね っと。

つくづく、安倍さんの経済政策って、危ない橋を渡ろうとするモノだったなあと
今更ながら。
無事に渡れればOKなんだけど、色々な状況が重なれば、落ちることもあるし
かといって、危ないからって何もしないのもありえないし。

別に犯人捜しをするのが本意ではないわけで。
危険な手段が、全て悪手だということではないですし。

ただ、未来のこと、無事に渡れるかどうかを予測するだけのこと。

ボクも少し前は、「当面は大丈夫、なんならYCCなんて辞めてしまえ」ぐらいに考えていたのが
SVB以降、少なくとも今は、YCC辞めるのはちょっと…と考えを改めざるを得ないかな、
と思い直しましたー。