さて、ますますきな臭くなってまいりました。
これまでの経済予想だと、ものすごくざっくりと
アメリカの金利が上がる
→借金をしなくなる
→市中のお金が減る
→物が売れなくなる
→物価が下がり、失業者は増える。（ハードランディング）
やがて金利も下がり、また回復。
大雑把にこういうシナリオでした。
現状の見直し点
→物が売れなくなる（ここまで同じ）
なんかやばそうだなあ、と思っていたところで
紅海がミサイル攻撃で、これまでのように使えなくなる という事態が。
→輸送費が激増（そりゃ、アフリカをぐるっと回ってるんだから、当然っすよね）
→輸入品の価格が上がる
→利下げできない
→でも商品の売上は落ちてきているし、失業者も増えてくる
アメリカ雇用統計は、ざっと見ると、失業者は減っていないんですけど
「州ごとにまとめたデータだと、失業者増えてるって出てるのに、国でまとめると
なんで増えてないの？」
なんて声も出て来てますね。
まあそこらへん、そのうち一定の結論が出ると思って見ていますが…？
で、より細かく言うと
日本人の感覚で考えると
物が売れない局面って、普通に物が売れない、なんだけど
アメリカの場合
物は売れる（借金で）→代金が回収できない
が、普通に起きてしまう、
サブプライムとか、これですよね。
家が売れる→住宅ローンが払えない
なんでそんな低所得層に貸したん？
→だって、アメリカだから。
今は金利が高止まりしていて、個人が、がっつり借金をして買い物をしているんで
「やっぱ払えねえわー」が出始めてる。
（ぼちぼち、自動車ローンの滞納とか、目立ってきてますねえ）
さあどうするFRB。
物価が下がらなくても利下げするかね？
「いや、少なくとも3月利下げしないつもりー」的な声明が出ましたねえ。
でもさ、FRBがアメリカの銀行に、特別に資金流してるの、たしか3月で停止するんじゃなかったっけ？
元々、急激に金利を上げた為に、以前から持っていた債権が真っ赤っかになって
自己資本比率やばくね？って取り付けが起きて、いくつかの銀行が飛んじゃって
「しゃーねーから金入れるわー」って、FRBが
銀行に下駄をはかせてたわけで。
「そのうち利下げしたらさ、債権も黒字計算になるから～」って考えてたのが
利下げしないんなら、当面は赤字のまんまだぞー。
また、銀行が不安定になるぞー？
どうすんだよ、おい…。
というのがこの2月です。
思った以上に、アメリカは窮地だなあ…というのがボクの感想ですが
ま、2月いっぱいは大丈夫でしょう。
まだなんとかなる。
ちょっと日本付けの2月1日あたりですか？ 変な下落をしましたけど
今日はなんとなく上っぽいしー。
で、日本のお話ですが
新ニーサとかで思うのは、
「もし積立を始めてるなら、たとえ半値になっても、積み立てを続けるんやでー」と。
最悪なのは、大きく下落したところで、積み立てをやめてしまうことです。
仮にね、3万円の物が1万円に下落して、また3万円に戻るとしましょう。
3万円で1個買う （3万円使う）
1万円で3個買う （3万円使う）
3万円に戻る
こうなると、3万円の商品を4個持ってる＝6万円で買った商品が、12万円の価値になったってことになります。
でもさ、もしも途中で
3万円で買う →1万円に下がる のときに
「わあああ、投資なんて、投資なんて…凍死だああああ」って売っちゃったら
ただ2万円を損して終わりです。
だから、やると決めたら投げ出さずに続けましょう。
ただし、1万円に落ちたモノが、また3万に戻るなんて保証は、どこにもないけどね。
（だから自己責任なわけで）
