投資家の本懐

FX、不動産投資、その他投資全般について

理想的だと考えられるファンドの仕組みと、来年の見通し(FX)

かなり以前から書こうと思っていたが
いつの間にかメモ書きを紛失してしまったものを。

以前にちらっと、
「ファンドって好き勝手運用してるのに、赤字になっても管理費取るのおかしいよね?」と書きましたが、ファンド側にも同じことを考えているところも。

そこの仕組みについて。
ファンドで雇うトレーダーは、まず100万ドルを出資する。
これにより、ファンドが集めた顧客の資金、900万ドルをトレーダーに渡す。
合計1000万ドルを運用し、損が出た場合、トレーダーからの資金100万ドルから損失を埋める。
これにより、顧客の損失は10%程度まで補填される。

日本でもクラウドファンディングでは、劣後出資というシステムがあり
通常数十%程度、まず会社が資金を出し、残りの出資を募る形式があります。
もし元本棄損した場合、まず劣後融資で損失を埋めて、それでも損失がある場合は
出資者に負担してもらうというもの。
これのヘッジファンド版ですね。
もちろん、証券会社が損失補填をするのとは意味が違うので、違法ではありません。

要するに
「トレーダーはただのサラリーマンちゃうねんから、自分の運用に責任を持てと。そもそもこの条件でトレーダーをやれないのなら、他人様の金を預かるな」と。
ボクから言わせれば、それぐらい当然だと思います。
元々、自分のお金を運用するのがトレーダーですから
自分の資金を運用するのは当たり前。
ただそれに10倍のレバレッジをかけただけです。
しかもこれ、自己資金以上に負けないシステムになっているだけ
自己資金だけで運用するより有利です。
これぐらい出来ないなら、トレーダーをするなと言いたいです。
このシステム、公平性を考えると、一般的になるといいなあ…。
と、ヘッジファンドの話はここまで。

来年の見通し
FRBが「来年の利下げ、3回かなあ?」と。
はい、株はともかくこれで、債権は買いやすくなりましたね。
アメリカ株は、来年中にどこかで暴落する可能性があると考えてるので)

リーマンショックに端を発した今回のインフレ
(と、ボクは考えています。原因の一端はバーナンキヘリコプターにあると)
いよいよ来年が終盤です。
後にコロナショックなど想定外のことがあり、バーナンキが悪いとは言えませんし
リーマンショック後の対応は、悪手ではなかった(仕方がなかった)とは思いますが。

少し、バーナンキの話も書きましょうか。
彼は元々学者で、元FRB議長として有名で、昨年でしたか、ノーベル賞取りましたよね。
彼の取ったQEという策は、まあつまり、アメリカ国債FRBが買っちゃうというもので
まあ仕方がなかったと。
ただ彼、アベノミクスも賛成派なのは、ボクとは大きく考えが違うところ。

QEの結果としてアメリカは、あるいは世界は、危機を脱しましたが
日本では効果が出なかったでしょ?
その違いです。
結果としては日銀は、YCCで含み損の可能性の高い日本国債を保持したわけです。
この含み損、あるいはその結果として、日銀が債務超過になっても
ただちに市場には影響はありません。

ただボクは、ワンチャン、どこかのタイミングで、アジア通貨危機やらイギリスやらのように、HFの連合が、日銀をターゲットに仕掛けをする可能性は、全く無くはないかなあと。
そのとき日銀は、債務超過という手傷を負った状態で応戦することになるので
場合によっては円が紙切れになるかもと。
9、1の1で無くはないかなあぐらいの気持ちではいます。
(そうなればちょっとした騒動ですから、10%あるかないかってすごいことだと思いません?)
とねえ…まあ円は紙屑にはなりませんよ。
だって、ポンドだって紙屑にはなってないでしょ?
バーナンキは、金利変動型の国債を出せば、上手に対応できると考えているようですが、日本ってそんな、臨機応変な対応、出来ますかねえ?)


さて、繰り返しになりますが、新ニーサです。
本当に困った…日本に取ってもアメリカに取っても…。

日本人の側からの視点は書きましたね。
アメリカ株に資金が流れる→為替差損が出る です。

アメリカ側の困る点は、
日本の貯金が株に流れる→銀行預金が減る です。
今、アメリカ国債を買うのって、まずは日本の金融機関です。
日銀、一般銀行、あと保険会社とか ね。
で、日銀は置いといて、銀行や保険のお金が、株に流れれば
アメリカ国債が売れなくなる。

となると、FRBが利下げても、長期金利は上がったままになってしまう。
景気が後退してきたから利下げをって言ってるのに、金利が下がらないわけです。
で、アメリカ国債が大きく出るのが、来年の6月あたり…。
ボクらもこれ、買いたいところですが、
国債が売れ残るような状況になれば、もしかして格下げなんかもありそうで
そうなると、さらに為替差損を受けて、利回りの良さが帳消しになりそうな。
何度書いても似たような点に落ち着くということは、やっぱ
にっちもさっちも行かない状態になって、またFRBが買うのかなあと…。
ただこれ、あんまりやりすぎると、さすがに
基軸通貨として終わっちゃいますよねー。
まあそれは少し先の心配。
さすがに来年は…大統領選挙もありますし、最悪FRBが買うところまででしょう。

え、一般の日本人が米国債買う?
いやあ…買うとしたらほとんどは、S&Pか、せいぜい個別株でしょーよー。

あ、メキシコペソはね、利下げがあるとしても、アメリカより金利は上の位置取りになるんで、まあそれで、7円中盤かそれ以上と…。

まあ来月になれば、クリスマス商戦の結果も出ます。
結果が悪ければ、小売業者が社員を減らすので、一気に失業率も上がります。
今は商戦の真っただ中なので、人員は削減出来ませんので…。

まああとは、不動産ですね。
本当に金利が上がれば、住宅ローンの変動金利も上がり、
不動産も売れなくなってきますし、中には住宅ローン破産する人も。
(日本は返済額の上げ幅が決まっているので、本当に破綻者が出るのは
ローン完了時、予定外の残債が払えなくなってからですかね)
ただ、新規で買おうとする人は、間違いなく減りますから
不動産価格は下落するのでしょうね。
どのぐらい落ちるかは、上げ幅次第ですし
そんな大きく上げるとは考えにくいのですが?