投資家の本懐

FX、不動産投資、その他投資全般について

唯一、この条件なら正解ではないかと考えられる手順

以前に書いたかもしれないが、年収の多い人への手法。
「俺はそんなに年収が高くない」という人も、
最後の方は関係するので、ざっと目を通してほしい。

年収2000万 貯金等1000万。
この条件では、築古一択。
できれば木造か軽鉄で良いだろう。
買うなら絶対に個人で。

 

試しに木造を買ってみよう。
木造、築25年、5000万円
頭金500万
満室想定家賃400万円 利回り8%。

ここで重要なのは、建物価格はある程度、こちらの意思を通せること。
(消費税課税業者じゃないこと)
建物土地の価格は契約書に書くこと。
仮に建物価格3600万 土地価格1400万とする。

満室で1年持ったとして、家賃は400万。
減価償却は年に900万。
実際はローンで購入するから、建物分の利息や取得税やらは経費となりマイナスになるが
ここでは単純計算で、400万の家賃収入があったとする。

400万の収入で900万の減価償却なので、
個人の収入から500万円分、税金の控除を受けることになる。

年収2000万なので、税率も高い。
めんどうなので、500万の4割が還付されるとして200万円、税金が戻ることになる。

2年我慢して、400万円の還付に100万円を貯めて、頭金500万円でもう1棟。
この時点で、3年目、
家賃収入が800万で、減価償却が1800万。
収入はー1000万となり、還付は400万…とはならない。
前回は、年収2000万だったから、4割還付されると仮定したが
現在、2000万ー500万ー500万。
つまり、年収1500万からさらに500万引いてるわけで還付の率は落ちるだろう。

1棟目の分で200万、2棟目で150万還付されたとして、計350万。

ここで、多少は心もとないが、まだ貯金が500万残っているはず。
ここから150万を出して、もう1棟買おうか。

4年目 家賃収入が400×3で、減価償却が900×3
家賃収入1200万、減価償却が2700万となる。
年間2000万の収入を、年収500万まで落とせるわけだ。
もういいだろう。
還付率はさらに落ちて、+100万としようか。

つまり、家賃が全て、ローンやらで消えて、CFが0だったとしても
還付が年間450万あるわけだ。

4年間で200+200+350+450
ええと…1200万、税金が還付された計算になる。
まあ実際、CFが0ということは無いだろうけど、0と仮定しての話。

さてここで、1棟目の減価償却が終わる。
5年目の年収は、
2000万ー500万ー500万 + 400万(1棟目の家賃が年収に乗る)となる。
実際は400万が丸々乗るわけはないが、めんどうだから乗せよう。
年収は1400万となり、還付はぐっと減る。
600万の4割還付で240万…だが210万ぐらいにしておこうか。

6年目も同様に…と言いたいところだが
もう償却が終わっている1棟目が、そろそろ1月1日を5回またいでいる頃。
売り時である。
購入費は、減価償却を引いて1400万円で買ったものとされる。
仮に、仮によ…
買ったときと同じ5000万で売れたとして、利益は3600万。
税金は700万来る。

結局1棟目に関して考えると、4年間、200万税金が還付されて
売るときに700万、税金で取られる。
差し引き100万、税金が戻ったという計算になる…。

ま、今回、最高税率の50%で計算すれば、もうちょっと良い計算になるかもしれないが。
6年目(5年目の末かな?)の売却では、残債が4100万ぐらいとして、900万残る。
これに、4年目と5年目の還付、210万×2があるから
まあ一応、税金の支払いに困ることはないだろう。

さあ、ここから法人でも建てようか。
資本金を298万とかにして、スタート時の経費を削ろうか。
(今のところだが、300万を超えるかどうかで数万円違うんだよね)
残りは役員貸付にして、もうちょっと法人にお金を置こう。

やるなら、自分の物件を法人にサブリース。
4%で貸し付けちゃえ。
当然、自分は賃貸経営上、赤字になり、法人は多少の黒字になる。
個人の税率は40%と仮定していて、法人は30%程度なので
還付金>法人税 となる。

ここでの赤字はこれまでと違い、手出しが出る。
減価償却で引くのは手出しではないが、ローンを払ってマイナスになる分は手出しなので)

手出しの分は、役員貸付を返してもらうか、役員借入で借りるか
あるいは、本当に収入から手出しをするか、の3択。

で、ぼちぼち2棟目も邪魔になってきているので(減価償却も終わる)
7年目以降、売却を考える必要もある。
あるいは、減価償却は終わっているが、サブリースでマイナスにしているからいい
と考えるか?
さらには、もう1棟買うとしたら、個人か? 法人か?
法人でとなれば、貸してくれるか?
とりあえず2期黒字ぐらいは簡単に行くだろうし…
6年目で法人を建てて、6年目、7年目と黒字を出して
さらに法人で買うとすれば、8年目か?
じゃあ7年目は個人でもう1棟買うか?
いや、7年目に買って、8年目に法人でも買うって
そんなに頭金を出せるか…
まあ、この時期に迷うとすれば、この辺りだろう。

さて、「俺はそんなに収入が高くない」という人。
まあ現在の年収が600万としよう。
ここで、減価償却を取って、個人の収入から還付をと考えても
税率が低いから無意味。
素直に買いたい物件を(きちんと黒字になる物件で)買えばいい。

物件価格5000万 利回り10% と仮定。
家賃が500万で、なんだかんだ引いて、手残りが100万あるとしよう。
じゃあこの時点で、「俺の年収って700万になるの」
んなこたあない。
ローンの元金返済分も足されるから、ざっと800万とかになる。
ただ、ある程度の減価償却があるから、このときは
驚くような税金が来るわけでもない。
(建物価格や築古かどうかによっては、マイナスにもなり得る)

さて、頑張って4年で2棟持ったとしよう。
1棟目が築古の木造なら、減価償却が終わる。
ここでガラっと年収が上がって、ボチボチ元金返済分も増えて
デッドクロスが見えてくる。
さあどうしよう? 下手をすると黒字倒産だ。
(個人だから倒産とは言わないけれど)

最初に築古をやらなければ、減価償却はわりと小さいだろう。
ある程度耐用年数が残っている=築古じゃないと仮定してね。
木造の19年だから築古じゃない…ってそれ
減価償却から考えたら、償却期間が築古以下だからね。
減価償却が小さければ、多少の黒字となり
じわじわと税金を取られ続ける。
つまり、2年目あたりから、年収が上がる。
規模を増やせば、増やした分、じわじわと上がる。

つまり拡大をする限り、個人でやれば、どこかで上のような状態になる。
償却期間が短ければ、それが終わった時点でいきなり
期間が長ければ、少しずつじわじわと…。

というところで、その人向けに最初の手法をアレンジしたものを提示する。

世に言う有料コンサルが、ここまでやってくれれば、受ける価値があるんだろうけど
実際、やってくれるんだろうか?
コンサルって何をどこまで見るの?
受けたことがないからわからない。
(受けたいとも思わないが)