投資家の本懐

FX、不動産投資、その他投資全般について

自食するタコ

最近、日銀総裁への評価が揺れている。
じゃあ、利上げをしたらどうなるか?

まず大前提として

・円は上がる

これは、庶民、企業ともプラスに働く所が多いだろう。
言うまでもない。

・企業や個人の住宅ローンが破綻する可能性

破綻はわからないが、たしかにローンの支払いはある程度は増える。
住宅ローンの場合、月々の返済額は一定以上増えないが
これは「払わなくていい」ということではない。
最悪、終了時に残債の一括返済を求められるなど
すぐに ではなくとも、将来破綻する可能性は出てくる。

では、日本の金利がこのままで、アメリカが金利を下げ始めたら?
比較的急激に、円は100円方向へ動く。
今年だって、雰囲気のレベルだけでも、昨年から今年初め
一気に下落したのだ。

事実として、アメリカの金利が下がれば、それだけで相当なインパクトがあるのは当然。

ボクが一番心配していること

日本が、色々な圧力や考え方から、金利を上げる。
これである程度、円が上がったとしよう。
それから半年程度後に、ドルが利下げをしたら?
こうなると、そのときにどれだけ急激に円高になるかはわからない。
このとき、長年の悲願でようやくゼロ金利を辞めたのを
あっさり「ゼロ金利に戻します」と言えるだろうか?

もし日本が、金利を0.5上げていたら、
「では0.25にします」は言えるかもしれないが
今、いきなり0.5上げることは
悪影響を考えると無理筋なのでは?

となると、来年とか、「金利を0.25にします」と言って
それからしばらくして、アメリカの金利が下がる というのが
わりと現実的に起こり得る一番の惨劇のように感じている。

今は、個人も法人も、通貨を投資的に売買することが許されるようになった時代。
今、日本の金利上昇と アメリカの金利下落が同時(半年や1年以内)に起きたら
「理性的な対応をしましょう」などで納まるものではない気がする。

ま、ボクは本業でお金を借りている身だから、金利上昇はあまり嬉しくはないけれど
だからといって、ポジショントークをしているわけじゃなく、純粋に怖い。

さて、メキシコペソのお話。

8円の指値Lは、やはり今は無理筋で、通ることはなかった。
個人的に、8.1をつけて、そこから上昇だろうと考えていたが
その通りの流れ。

当面、この辺りが下限になりそうだけれど、問題は介入。
ドルが150円を超えると、何が起きるかわからない。
現在が149円前後なので、こちらも現実的なライン。
小規模な介入があればどうなるか?
あるいは、介入など無くても、一気に145円前後になら下落することもあり得る。

さてどうなりますやら