投資家の本懐

FX、不動産投資、その他投資全般について

我田引水になっていないか?

前回の続きです。
知識やら技術やらがあっても、それを活用するときに
陥りがちな罠について。


すごく良くある話なんだけど、あるラーメン屋の例。
「うちのラーメンはおいしいはずなのに、客が来ない。」

まあ、実際にラーメン自体はおいしいと仮定しよう。
でも、美味しければ客が来るとは限らないですよね。

価格がその地域では多少高すぎるのかもしれない。
立地が悪いのかもしれない。
車移動の地域なのに、駐車スペースが無いのかもしれない。
宣伝が足りないのかもしれない。

とりあえず、確定していることは、客があまり来ないという事実。
このとき、傾向として
「客がバカだから」
「宣伝担当が無能だから」
などと、他責に考えてしまうことも、わりとある。

不動産で言うと、借り手が見つからないとか
あるいは、物件の価値が上がると見込んでいたのが、下落しているとか。

データを見るにしろ、現地を下見するにしろ、見てるのは人間。
そこにバイアスがあるとすれば、個人の感情だろう。

「俺は慣れている。技術がある」という慢心だったり
「これは良い物件だ、買いたい」という先入観が先走っていたり
あるいは、単なる買いたい病の影響で、現実以上に良い想定をしていたり。

これ、誰だってあると思うんです。
だからボクの場合
「俺は凡人だから、周りが2割空室なら、俺の2割は空室になるんだ」と言い聞かせる。
「こうすれば空室が埋まるはずだ」という自信があったとしても
それは希望的観測。
そうなったら良いねってだけで、ベースは2割空室で考える。
決して、俺のラーメンは美味いんだから、ここでも客が来るとは考えない。

「こんな豪華な建物、施設なんだから、うちのホテルは、エステは、選ばれるはず」
「料理が美味しいんだから、うちの店は客でいっぱいになるはず」

誰だって何かしらの事業をしようとするなら、工夫や嗜好を凝らすでしょう。
食べ物屋なら、普通は腕に自信があって当たり前。
でもつまづくことが多いわけで、結局上手くいかないのは

どこかで「捕らぬ狸の…」的な見通しをしているのでしょう。
もちろん、想定外の不運に見舞われたから という例もいっぱいありますが、
客観的な見通しを立てられる人なら、どこかで再起する目もあるわけです。
(不運の度合いにもよるけどさあ…飲食で開店直後にコロナとか最悪だもんね)


ボクなんかもね、新駅が出来るとか、都市計画で将来道路付けが良くなるとかだと
つい、「買いたい目線」になってしまいがちです。
小田急の新駅だっけ?良い物件が無いか、探しちゃったし。
でもそういうのだって
「土地値? 買った後上がったらいいね」

「整備車庫出来て、雇用が増えそう? 増えたらいいね」であって
基本はさ、現状がベースなんだよねえ。
「将来こうなる予定」は、虎たぬなんです。

それに大きくベットしたら、それ、山師っす。

いや、事業は山師っけも必要なのかもしれません。
事業として考えるときは、まず現在を元に実線を引いて
上振れる期待は、点線を書いて。
あくまで重視すべきなのは実線の方です。

でもまあ、希望的に見ちゃうのはわかる…人間だもの。
そこは技術やら力量とは違うんだよねえ…。
そこらへん、ボクは妻と一緒に周れてるから、幸せ者だなあと。
普通、経営者って孤独だもんなあ。

見識を広め知識を使う(不動産)

どうも、経済のことを書くと、テンションが少しだけ下向きになります。
ボクのこれから数年の経済の見通しが暗めなことと
FXがうまく行っていないこと。
うまく行っていないというか、触れていないんですねえ。
黙って持ってれば良い感じで上がっていたものを、売ってしまっていて。
まあ自分が、「ここで売る」という意思を持って売ったわけで
利益も出てるんだけど、なんかさらに上がってるのを見ると
「俺さぼってね?」という感覚が。
もっと積極的に殴り合いに参加したら、利益も増えていただろうにと…。

対するに、不動産の話は、書いていて気持ちが…。

【実話】左遷された40代会社員、本を100冊読み“不動産投資”を始めるも〈借金7,000万円〉…「不労所得・大家業」のキツ~イ現実(THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン)) - Yahoo!ニュース

(さらっと内容を書くので、読まなくても構いません)

たまたまスマホでニュース等を読んでいて目につきました。
そのときは流したのですが、後で検索をしてみると
あちこちで転載?されているようです。

要約すると…。
サラリーマンやってて、左遷されて、副業でコンサルやって
でも時間的に苦しくなって、不動産投資をしたと。
本を100冊読んで、まず都内の区分を3つ買ったと。
退去も出て、修繕費やらの入退去費用で全然儲からないと。
んで、都心から離れた場所(らしい?)一棟物を買ったけど
入居がつかないと…。
で、何が悪いのかわからないが、儲からないと…。

まずこういう話が、あちこちで掲載される理由はなんだろう?
他人がうまくいかないという話は、読んでもらいやすいんでしょうか?
不動産に限らず、投資をして、上手くいった話より、ウケるんでしょうか?

で、この記事を書いた人は、「投資なんて危ないからやめちまえ」と言いたいのか?
あるいは、「安易に考えて投資をするな」と言いたいのか?
でも、本を100冊読んだんでしょ?
本人なりに考えてやったわけでしょ?

何かスッキリしないので少し考えました。
で、書き手なり本人なりが、「何故失敗したのか?」「こうすれば良かった」という
全く無いことが理由ではないかと行きつきました。
これではまるで、知識を積み重ねたことにならないわけです。
まあ書き手として、体験談を記事にする際、「ここが悪かったんでしょうね」なんて付け足したら、話し手としてはあまり愉快ではないのでしょうから、難しいのかもしれません。
自分がガンになったとき、担当医に、

「あなたのこの生活習慣が悪かったからガンになったんですよ」
なんて言われたら、ぶん殴りたくなりますよねー。
でもボクは第三者なんで、わだかまりなく書けます。

まず、本を100冊読んだらしいですが、そこで何を得たんでしょうと。
ボクは、本を読むのは有害だ、ぐらいに考えています。
本が有害なわけはないです。
本を読むと、「知識を得た気」になるのが有害だと考えてるわけです。

ボクが良く読むブログ、本を読んで、自分なりにまとめてるんですが
これ、アウトプットをしてるってことです。
でもこの体験談を話した人は、何をアウトプットしたんでしょう?
賃貸業の場合、まず第一のアウトプットは、試算を出すことです。
試算をすれば、入退去の費用がかかることは自明なわけで
試算をしないということは、得た知識を活用していないわけです。
さらに言うと、一棟物を買っても入居がつかないというのも
買う前にまず考えなければならないところ。
その地域の、周囲の入居率はどのぐらいなのか、
それをどうやって調べたらいいか?
そこに住む人は、何の理由があって、住みたいと感じるのか?
理由もなく住む場所を決める人なんて、誰もいないわけです。
そういった知識を「使う」作業が、あまりされていないように見えるわけです。
知識を得るのは良いんだけど、得た知識を活用して
自分のモノにする作業をしなければいけない。

ボクの場合、Youtubeで良く「モニカちゃんねる」を良く見ています。
ここは、「今アメリカではこんなことが起きてるんだよー」という解説で
そのままでは即戦力として使える知識は少ないです。
だから検索をするわけです。
アメリカでも副業をする人が多い」という内容なら、
多くの人は何故副業をしているのか?
どんな副業が選ばれているのか?
最終的に、どうしたいという気持ちで副業をしているのか?
(本業を辞めたいのか?あくまで本業の足しにしたいのか?)
日本とどう違うのか?
など、頭に浮かぶことを調べていくわけです。

不動産でも一緒です。
ある人が、「こういう理由からAの地域が良い」と言い
別の人が、「ボクはこうこうだから、Bがおすすめだと思う」と言う。
なら自分はどうするか?
ただただ、「ふーん、AもBも良いんだー」で終わってはダメで
AとBの特色の違いは何だろう? と考えべきだと思います。
あるいは、それぞれの人口予想はどうなりそうか?
で、気になるなら、実際にそこへ行ってみようと…。

修繕でも同じです。
外壁の色なら、ある人が「ナス紺」が良いと言い
別に人はローストブラウンが良いと言う。
じゃあ自分はどうしたいか?
ネットで実物の写真を見てみようか、あるいは街を歩くとき、色々な外壁を
見てみようか?

床材なら、ある人が、木調の塩ビタイルが良いと言うなら、その理由は?
クッションフロアとどう違うのか?
自分の場合、本当に合っているのは何だろう?
DIYが出来るのか、あるいは現地にすら行かないかで、おすすめは変わるわけで)


今はね、本を手に取らなくても、知識はいっぱい落ちています。
本だって、背表紙を眺めてたって意味はないわけで
開いて、読んで、自分に落とし込まないといけないわけです。
ただその落とし込み方にも、落とし穴があるんだけど…

長くなったんで、また今度。

購買力平価から考えるとドル安になるという説明

以前に、アメリカのインフレが顕著になるにつれて、ドルが安くなるのが本来だ、と書いたはず。
これの説明がきちんとされていなかったように思うので、もう一度。

今、日本でBigMacが500円。
アメリカでは5ドルだとしましょう。

そしてこれが1年後、日本で550円 アメリカでは6ドルになるとします。
BigMacをM 日本円をy アメリカドルをdとします。

今の状況は
500y=M
5d=M

500y=5d
d=100
となり、1ドルは100円前後となります。

さて1年後
550y=6d ですので
d=91.66 
1ドル91.66となります。

で、これを金利平価説で書くと

             1年後
日本円 100円      101円(金利1%)
ドル  1ドル      1.03ドル(金利3%)
レート 1ドル100円    1ドル=101÷1.03=98.06円

はい、下がりましたよね。
金利を上げるということは、物価も上がっていて、それに金利を合わせているということでもあるので、
ドルの価値は落ちている、というわけです。

で、以前、なぜ現実ではこうならないのか? について
金利が高い通貨でも、一定の信用があれば、多くがその通貨を投資対象とするから」
と説明しました。

ドルよりはるかに金利の高い通貨であるトルコリラは「信用」が無いから
下落しつづけるわけです。
つまり、金利平価的な見方で見られている、とも言えるわけで。

でも実際、アメリカ国内では、あらゆるものの価格が上昇してますよね。
それって、流通してるドルの価値が下がっている とも言えるわけで。

実際には、ドルの価値は下がってます。
だって、一番ドルを使って売買する国、アメリカで、ドルの価値が下がっているんだもん。
でも、対円で見ると、金利差でドルが上昇していると。
本来なら価値が高いはずの円が下落しているわけです。

でもね、アメリカの経済がもっと混乱すると、「金利差は正義」という考えが
通じにくくなるよと…。
それがボクの考える、ドルが一時的に?下落する
という考えの理由のひとつなわけで。

で、もうひとつは、金利差の縮小です。
まあ金利差の縮小の方は計算可能ですが、見方の変化については
数値化して測ることは難しいかと。
あるいは、アメリカはデフレ化して、また別のシナリオで考えなければならなくなるかも…?

問題の根っこはどこにあるのか

アメリカの現状はもやっと見えてはいるが、そもそも何が原因で
このような事態になってしまったのか?

ボクはやはり、サブプライムリーマンショック時にあると考えている。
サブプライムローンは他のモノと混ぜ物にされて証券化され、世界中に売られた。
その混合のされ方は巧妙だった為、何が安全なのか
サブプライムローンが混ざっていない証券がどれなのか、誰も即答できなくなってしまった。

ちょっと想像していてほしい。
今、我々が使っている円に、数割のニセ札が混ざっているとしたら?
そのニセ札は、本物と容易に区別がつかない。
だが、数年後にはそのニセ札は、印刷が消えてただの紙になってしまうとしたら?
皆さんが普段貰っている給与が、流通している紙幣が、硬貨がニセモノかもしれない。
それでも皆さんは、平然と円で給与を貰い続けるだろうか?
ある日突然それは、たぬきに化かされたかのように、木の葉になってしまうかもしれないというのに…。

FRBは直接はこの証券を買い集めることはしなかった。
代わりに各国の中央銀行等と連携し、お金をバラまくことで収集を計った。
「破綻しそうになったところには、融資をすればいい」という考えである。

当時、「ヘリコプターマネー」とも言われるほど、ドルを巻いたわけである。
当然ながら、お金を巻けば、たしかに当面は解決されたようにも見えるが
いずれこれが、インフレの原因となる。
そうならない為には、巻いたお金をどこかで回収していかなければならない。

サブプライムから数年後、ちょうど回収→景気悪化→金利引き下げという
局面で起きたのが、コロナなわけだ。
結局ここでもまた、「お金をバラまく」ことになった。
コロナショックは世界的に例を見ない事例だったので、何もしないわけにはいかない。
まあ仕方がないとはいえ、サブプライムで巻いたお金を
景気の動向を見ながら回収しなければ…という流れの中で、再びお金を巻いた。

これにより、市中に余ったお金が、インフレの圧力となった…というのがボクの考え。
コロナ後、物価が上昇した際も、
「お金が余っている」から物価が上昇しているのか
「製品が足りない」から物価が上昇しているのか、の見極めが難しかった。
コロナで生産が落ちたから物価が上がっている…当初はそういった意見も多かったわけで。
ただ、今だから言えることとして、実際、単に商品が不足していただけではなく
たしかにお金も余っていたわけだ。

で、FRBは慌てて利上げをした。
まさに、慌てて利上げをしたとしか言いようがない。
そして…今に至る。

サブプライム~コロナショックという一連の流れに不幸があった。
うん、たしかに。
サブプライムで銀行やら企業やらにお金を巻き
コロナでは市民に直接お金を巻くこととなった。
これらはまあ、仕方がないことなのだが
このときお金を巻いたツケが、インフレとなって表れてきたわけだ。

この利上げが急すぎたから、さらに問題が起きたのだと
これから問題が起きるのだと、ボクは考えている。

経済を患者に例えてみよう。
サブプライム当時、栄養価の極めて高いモノを投与しなければならなかった。
その投与のおかげで、なんとか生き延びはしたが、
当然体がぶくぶくに太ってしまった。
ダイエットしなければ、とゴニョニョしているところで
コロナで再び、栄養価の高い薬を投与した。
結果、急激に太りだした為

断食をさせることにした。

いや、断食はアカンでしょうと。
痩せる必要があるのはわかるが、長期間断食させたら死んじゃうよ?と。
結果、とりあえず痩せたは痩せた、ようだが
今、体の各器官には、必要な栄養が全然届いていないよと。
「ああ痩せた、成功だ」なんて言ってるけど
あちこち壊死してないかい? と。
これからそれが、症状として表れるんじゃないかい? と。
あまりにも急に、食事量を減らしすぎたんじゃないかい? と。

あくまでこれは、ボクがそう感じているだけであって
実際、問題なく推移するのかもしれない。
ボクが絶対に正しいなどと主張するつもりはないし
実際、症状が出ても致命的にはならず、対処療法でどうにかなるかもしれない。
ただ、どちらかというと、ボクは、一気に悪化しそうだと見ている。

ただね、前回のエントリーについて、少し反省もしました。
前回ボクは、商用不動産を混ぜ物にして証券化して流通させていることを
さも悪いことのように言ったが、それは結果論だ。
過去50年程度見ても、アメリカで商用の、オフィスが余り
空室が目立つようになったことなど、一度もないわけで。
サブプライムとの一番の違いは、
「きちんと回る商品だと信じたから混ぜた」
「安全だと思ったから」という点だろう。
その判断を、結果から見て責めるのは、お門違いだったと、
そう思い直したわけで。

そもそもこれほどテレワーク等が一般化する状態を
コロナ前に予期するのは、不可能だったはず。
技術の発展により、テレワークが生まれたというだけなら
これほど急な流れにはならなかっただろうし、それなら
状況に合わせて対応を考える猶予もあっただろう。


でもまあここも、起きたことは起きたこと。
それはボクが考える、「市場とは正解である」という考えに通じる。
理不尽だろうが、過激過ぎだろうが、起きたことは起きたことで
我々はただそれを受け入れて、対処していかなければならない。

さて、今アメリカで再び、CPIが上昇しそうな気配が見えているのは
何が原因だろうか?
中東が原因で流通にコストがかかった為だとすれば
それは、利上げだの利下げだので対処し得る問題だろうか?
あるいはまだ、アメリカ国内では、余分なお金が残っているのか?


ボクは地政学的リスクが原因なんじゃないかなあ、と考えているし
まあFRBも、今年3回利下げ、という大筋は変えていない。
おそらく、ボクに近い考えなのかなあ? とも思いはするが
はたしてそこも、どちらが正しいとか、現時点で確証がある人は誰もいないだろう。
ただ、時間が経てばわかることなので、そのときに
「あの判断は間違いだった」とかしこぶって責めればいいのだ。

もうそういうの、やめようやと。
後になってから「ほらみろ、言わんこっちゃない」としたり顔で
他人を責めるのは、ちょっと卑劣だろう。
だから、ボクも申し訳なかったと思い直したわけです。
CLOだって、そんなひどいモノだと思わずに、普通に調合された物だと
考えるのが自然だろうと。
ま、アスペストみたいなモノかねえ。
(あれはあれで、流通を止めるのが遅すぎたのでは等もあるけど、元々は
良かれと思って作られたモノなわけで)

まあもし今回ハードランディングしてしまうとしたら、
その原因はおそらく、利上げが急すぎたことなのだろうが
逆に、これほど急に利上げをしなければ、それはそれで別の症状が
表面化したかもしれない。
ほんま、中央銀行の総裁って、難しくてめんどくさい仕事だなあ…。

過去のことは良いから、未来予測を書いてくれ、そう言われそうなので簡潔に。
ボクは今年の秋から冬にかけて、あるいは来年の春からか?
大きな不況が起きると考えています。
で、ボクは株ではなくFXが主戦場なのですが
このときドルが落ちるかどうかはわかりません。
(ボクは一旦、そこそこ下落するとは考えてますが)

このとき、不況がアメリカの問題となるか、世界全体の問題に波及するか
それによって結果が変わって来るでしょうし
もしかするとFRBはまた、事態を収拾する為に、大規模な資金を
注入するかもしれない。
そうなると、延命器具で無理やり生かされる形で、問題を先送り出来てしまうかもしれない。
決定的な問題として、日本はもうアメリカのようには金利を上げられない状況なので
長期的に見れば円安に進むのは必然です。
ただ、ボクがそう言い続けてから、円安になるまで20年かかったわけで
今後も、「いつ」どうなるかはわかりません。
ただ、あくまでボクの考えでは、たとえ一時的に円高に進むとしても
それは数年単位のことで、再び円安に進むことになるんだろうなあと。
そんな感じですかねえ。

2つの問題点(投資)

日銀、マイナス金利を解除しましたねえ。
そのことも書かなきゃ…
でもでもでもでもそんなの関係ねー。
だって、ゴーイングマイウェイですから。

以前ここでもちらっと書いたのですが、ぼくは、日本が米国のように
借金主導型の経済システムに移行できないか
現Copilot 当時のBing AI に聞いてみたことがあります。
その際、そんなことしたらサブプライムの二の舞になるよと
AIにたしなめられたわけで。

さて、アメリカは言わずもがな、借金主導型の経済システムで
個人も企業も借金をして物を買い、返済の為にまた借金をする。
とうとう国の借金も天文学的な数値に達してしまったわけで…。
なぜアメリカだけが、これほど借金をして成立するのかと言えば、
ドルが基軸通貨だから。
アメリカ以外のAB国間で貿易が行われる場合、ドルが使われるケースが多い。
その為、ドルの需要があるんです。
ま、そりゃそうだわ。
俺だって産油国だったら、トルコリラでドル売ってくれって言われても
売りたくないしー。
だから、ジャンジャン借金をして、ジャンジャンドルを刷っても世界中が買ってくれる。
まあそうやって考えると、アメリカの一番の輸出製品って、ドルそのものだって
考えも成り立つのかしら?

で、逆イールド。現状、短期金利長期金利が逆転しているわけです。
この状態のままでは、銀行は商売にならないので、貸し出し金利を上げる。
さらに、銀行は貸し倒れを恐れて、貸出の基準を高める。
だから、借り手が減ってしまうことになる。
銀行からお金が流れないと、市中のドルの流通量が足りなくなる。
個人は次第に物が買えなくなり、企業も給与が払えなくなっていく。

以前に書いたように、このような状態では、信用の低い個人は、BNPL バイナウペイレイター、つまり、今買って 支払いを後にするというシステムを利用し
サラ金のような金利で、借金をして買い物をしている。
このべらぼうな金利での借金が、どこかで詰まる、返済できなくなるだろうというのが
今のアメリカの懸念のひとつ。
まあ似たようなところで、奨学金の返済の滞納とか
自動車ローンの滞納もぽつぽつ問題になってきている。

一方企業はレイオフをガンガンしているが、これも、先行きの不透明感からだろう。
労働組合もあることだし、賃金を下げるより、労働時間を短くして
さらに、人を切ってしまう方が早いわけです。
これが今まで書いてきた、問題点のひとつ。

さらにつけ加えると、移民。
現状はアメリカは民主党の政権なので、移民ウエルカムなわけで。
で、正確には移民がどのぐらい入って来ているかは不明なわけです。
失業率って 労働人口と労働者の比率ですよね。
今、アメリカに何人いるか? この部分が厳密には不明なわけです。
だって、不法移民がガンガン入ってきちゃってるからさー。
一方で、働いてる人の数は、ある程度わかる。
現在の失業率は、分母となる人口を少なく見積もってるから、
低くなってるんじゃないか? というのがボクの考えなんだけど、
問題はそこじゃなくて、来年からトランプなわけです。
移民大嫌い大統領なわけで。
で、不法移民を入れないようにすると、どうなるか?
アメリカ人自体は、キツイ、汚い系の仕事は、ちょっとぐらい給与が良くても
やりたがらない。
となると…失業者が多いのに、職種によっては人手不足という
わけわかんない状態に陥るんじゃないかという、最悪な状況を不安視してます。
米が余ってるのに米不足みたいな、意味が分からない話ではありますが…。
問題だと思うんだけどなあ…。
もちろんこれ、トランプが悪いとかじゃなく…。

もうアメリカって、世界史で例えると、末期のローマ帝国化してんじゃないかと。

もうひとつ、不動産の商業ローン。
アメリカはさすが、借金大国なわけで、商用不動産=オフィス等を借金で買っても
元本を返済しないケースが多い。
もちろん、期間満了まで利子を払い、満了時に元本を返さなければならないのだが
このときに、借り換えをする。
1億借りて、利子を払い続けて、5年で満了したら、また1億を借りる契約をして…。
利子が仮に3%として、5%の利回りで不動産を貸せれば、利益が出る。
で、今年がちょうど、約1兆ドルの借り換えが集中しているのだが…。
銀行としては、短期金利以上の金利で、ちゃんと返済が出来そうな相手にしか貸したくない。
で、このオフィス、今空きまくっている。
コロナ以降リモートが増えたことも一因。
また、少額の窃盗を軽犯罪としたことにより、治安が悪化し
商店等が閉鎖されていっている地域があることも一因だろう。
Copilotに簡単にまとめてもらったサンフランシスコの現状が以下。

スターバックス: サンフランシスコ市内にあるスターバックスの直営店7店舗が閉鎖されました。これにより、金融街などで高層ビルが立ち並ぶフィナンシャル・ディストリクトが影響を受けています。サンフランシスコのビジネスエリアではオフィスの空室率が上昇しており、人々の足取りが少なくなっていることが一因です。

ホールフーズ: 大手食料品店「ホールフーズ」も、ダウンタウンのマーケットストリートと8ストリートにあるトリニティ店を一時閉鎖しました。従業員の安全確保を理由にした措置です

他の小売店: サンフランシスコ市内中心部では、ノードストロームユニクロH&Mなどの店舗も閉鎖しています。オフィス空室率の増加や、新型コロナウイルスの影響により、小売店の集団脱出が進行中です。

これらの要因により、サンフランシスコは一部地域でゴーストタウン化の兆候を見せています。 商店が閉鎖される一方で、ピックアップ専門のスターバックス店舗はいくつか残っていますが、市内のサードプレイスが減少していることも指摘されています。

で、つけ加えると、サンフランシスコの大手ホテルが、もう潰れたんだったかな?
数日中に潰れるんだったかな? という状態なわけです。


まとめると
・オフィスに人がいないから商売にならない
・従業員の安全が保障できない(泥棒が多すぎて危ない)
ということ。
ま、大手企業が、サンフランシスコじゃもう危なくて会議できねえってんで
出張を取りやめてるし、撤退しまくってるし…。
末期ですねえ。

まあこれはサンフランシスコの話で、ニューヨークは大丈夫だろう?
ええまあ、ここまでゴーストタウン化はしてませんが
やはりオフィスは空室が目立つわけで。


さらに、アメリカの銀行の支店が5000店舗から閉鎖されているわけです。
まあこれ、逆イールドだから、仕事がなくてーってだけじゃなく
オンラインでなんでもできちゃうんで、支店いらなくね? という意味も。
コロナ前、コロナ後で世界が変わってきてるんでしょうね。
リモートワークでいいじゃん、銀行だってオンラインでいいじゃん
実店舗なんてなくたっていいじゃん…
ということで、アメリカの主要都市の商用不動産は、この5年ぐらいで半分は空室になるんじゃないか、なんて見通しも。

で、この借金…商業用不動産CLOとして債権化されてるわけです。
これもまた、Copilot君にまとめてもらいましょう。

 


引用元を閲覧できるように、リンクのままコピペしてみました。
トラブルってほどでもないよー なんて悠長なこと、誰が言っているんだろうとリンクを開いてみると、これ、借り手側の企業の言い分じゃないですかあw

そりゃさ、「うちの物件はとんでもない状態で、大変なことになるぞー」なんて
持ち主が言うわけないですよねー。

ケーラー氏は「私はまだ『extend and pretend(返済期限を延長して問題がないふりをする)』という言葉は使わない。延滞はそれほど増えていないし、これらは不良資産ではない」と話した

はいそうですかー。
一方で別の不動産関連のCEOは、今後2年で500からの銀行が潰れるだろうって言ってますがねえ…。

https://www-businessinsider-in.translate.goog/finance/news/a-real-estate-ceo-predicts-hundreds-of-banks-will-fail-or-be-taken-over-by-2026/articleshow/108271577.cms?_x_tr_sl=en&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=sc&_x_tr_hist=true

(英文なんで、Google翻訳で日本語化して貼っときますね)


で、です。
このCLOs は、他のなんちゃらと混ぜられて、売られているという状況で。
ぼくが以前に、まさかやってないよね?と揶揄していたアレなわけです。
ええ、サブプライムと同じブツですね。
危険度の高い債券と、安全な債権を混ぜ物にして売るという…同じ手法。
あっちは住宅用だったけど、こっちは商用。
まんまやってることは一緒です。
ホンマ懲りない人らやのう…。
そもそも、前に取り上げた、誰だっけかなあ、でっかい損をぶっこいて潰れた
ファンドのボスが、別のファンドを作って、今ものうのうと資産を運用していたり…(こちらは今のところ順調ですが)
なんか、「チンピラ不動産」が、おかしなことやっては会社を潰して
すぐまた別会社を作るみたいなのと似てません?
いや、そこまでの悪意は無いと信じたいですが。
エビデンス偽造とか、明らかに違法なことしてるわけでもないしー。

で、まとめるとですねえ…。

純粋にアメリカの景気がヤバイ方向に向かっていること
商用不動産を債権化したCLOという危険物が、広く売られていること

この2点が、現時点のアメリカの大きな問題点だと。
まあ特に後者、あちこちで売られているわけで
所持してると、いきなり問題が表面化して、いきなり爆発しかねないわけです。
あおぞらの霹靂とでも言えばいいでしょうか?
とか、そういうこと書くから、ネット社会になって
取付騒ぎが起きやすくなるんだって話に繋がるんでしょうかねえ。

で、ホントにやばい状態になって、ナスダックが50%ぐらい下落したら
新ニーサでも始めようかな なんて考えたりしてる、今日この頃なわけです。




 

失敗、投資の奥の手(不動産?)

ある不動産がありましてね…。
ブツを具体的に言うのはやめときますが。

ボクはまあ、すぐに下見に行ける状態ではない。
でもこの物件、すぐに蒸発しそう。
だから、他に買いたいという知人が見に行ったわけですが…。

情報を見たのが金曜夜、知人が動けたのが火曜の午後…
やはりというか、番手を取れませんでした。
しゃーない、人それぞれ都合があるし。

でねえ、ここ数日、その物件のことを考えていて思ったのですが
ジジイがすべき投資って

・短期でもリターンが見通せる
・換金しやすい

若い人と比べてこれ、大事だなあと感じました。

・短期でもリターンが見通せる

これね、新ニーサとかで考えると…。
20年後~30年後の間、どのぐらいになりそうか?
これだと例えば、株で年5%成長すると仮定して…などで計算できますよね。
取り崩すときも、その間で少しずつとか、良い状況で一気に出してもいい。

でもジジイの投資は違う。
5年後、「余命1年」です、と言われるかもしれない。
(そういう事態に陥る確率が、若い人より高いわけです)
S%P500とかで、5年後から6年後の間で、利益がどのぐらい出ているかなんて
予想しにくいですよね。
でも、債権なら、見通しが立ちやすい。
(倒産しなければ)3%増えるとか。
もちろん、満期になる前に売る事態にはなるかもしれません。
でも、株よりは短期で見られる。
(満期までの期間をきちんと選べば、ですが)

要は、今、手元に1000万あるとします。
あなたが10年以内に死ぬとして、何に投資しますか?ということ。
こうなると、S&Pとかは、運に左右されそうですよね。
10年なら投資しないという判断もあり。
じゃ、20年以内に死ぬ、なら?
(ボクは若いつもりだったので、全然そういう目線は無かった)

今回の不動産は、ボクにしては珍しく、「売って良し」に重点を置くもの。
で、改めて考えると、持って良しよりも、楽な気持ちになれる自分が居たわけです。

FXもね、毎月10万円入って来る状態、を作るだけなら
500万ぐらいあれば可能です。
あと予備で300万ぐらい、追加入金できるお金を手元に用意しておけば、万全でしょう。
でもこれって、5年程度維持して、そこで初めてプラスになるわけで。
仮に2年後、価値が200万になったときに解約しなきゃならなくなれば
マイナスになるわけです。
(いや、5年は生きようぜーwww)

でもそうやって考えると、たとえ長期で勝つ確率が高い投資でも
ジジババには不向きかなあと。
珍しく少し、弱気になってしまった…。

3月11日のダウ下落

一時は200ドル安など、ニュースの見出しにもなりましたが
やはり落ち着いて、小幅安に落ち着いている様子ですね。

色々と問題はあるにせよ、まだ大きく落ちるには早いかと。
ドル円もちょっと前までは150円台だったのが、今は146円台。
ここもまだまだ、大きな下落をするには早いかと。
(でもここの4円ぐらい、拾っておけばよかったかなあ。
というよりも、大幅な下落まで、高値のままで推移して欲しかった)
ついでですが、メキシコペソもちょっと下落していますね。
ボクの指値は8.2で買いなんで、8.8が8.7に落ちても何もありませんが。

ということで、ボクの憶測では、本格的に下落するにはまだ早いと。
秋から冬までは、斜め上方向にジグザグするだろうと。
ま、こういうチキンレースに参加したいちは思いません。
昔のTVバラエティーでありませんでした?
膨らむ風船をギリギリまで持ち続けて、破裂したときに持っていた人が負けというゲーム。
あれの市場版が現状だと思っています。
まあ、ギリギリまで持っていれば利益もあるのでしょうが、破裂したら
とんでもないことになりそうなので…怖いです。

アメリカの状況は良好だ、ソフトランディングする…
どうもそのようなアナウンスをしているFRBなりニュースメディアなり
あるいは経営の上層部なりは、
ボクにはその声が裏返って震えているように聞こえます。
多くは悪意からではなく
どうにかしよう、どうにかしたい、そういう願望から言っているような…。

いずれにしろ、まだ大丈夫(のはず)
既に買っている人も、これから先、数か月程度は逃げ場があるはず。
(と言いつつ、ソフトランディングしても責任も取れないしー?って悩むから
思うことをはっきり書けないのですよねえ。

そんなこと言い出したら一切の経済の見通しを書くことが害悪になっちゃうのに…)