投資家の本懐

FX、不動産投資、その他投資全般について

見識を広め知識を使う(不動産)

どうも、経済のことを書くと、テンションが少しだけ下向きになります。
ボクのこれから数年の経済の見通しが暗めなことと
FXがうまく行っていないこと。
うまく行っていないというか、触れていないんですねえ。
黙って持ってれば良い感じで上がっていたものを、売ってしまっていて。
まあ自分が、「ここで売る」という意思を持って売ったわけで
利益も出てるんだけど、なんかさらに上がってるのを見ると
「俺さぼってね?」という感覚が。
もっと積極的に殴り合いに参加したら、利益も増えていただろうにと…。

対するに、不動産の話は、書いていて気持ちが…。

【実話】左遷された40代会社員、本を100冊読み“不動産投資”を始めるも〈借金7,000万円〉…「不労所得・大家業」のキツ~イ現実(THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン)) - Yahoo!ニュース

(さらっと内容を書くので、読まなくても構いません)

たまたまスマホでニュース等を読んでいて目につきました。
そのときは流したのですが、後で検索をしてみると
あちこちで転載?されているようです。

要約すると…。
サラリーマンやってて、左遷されて、副業でコンサルやって
でも時間的に苦しくなって、不動産投資をしたと。
本を100冊読んで、まず都内の区分を3つ買ったと。
退去も出て、修繕費やらの入退去費用で全然儲からないと。
んで、都心から離れた場所(らしい?)一棟物を買ったけど
入居がつかないと…。
で、何が悪いのかわからないが、儲からないと…。

まずこういう話が、あちこちで掲載される理由はなんだろう?
他人がうまくいかないという話は、読んでもらいやすいんでしょうか?
不動産に限らず、投資をして、上手くいった話より、ウケるんでしょうか?

で、この記事を書いた人は、「投資なんて危ないからやめちまえ」と言いたいのか?
あるいは、「安易に考えて投資をするな」と言いたいのか?
でも、本を100冊読んだんでしょ?
本人なりに考えてやったわけでしょ?

何かスッキリしないので少し考えました。
で、書き手なり本人なりが、「何故失敗したのか?」「こうすれば良かった」という
全く無いことが理由ではないかと行きつきました。
これではまるで、知識を積み重ねたことにならないわけです。
まあ書き手として、体験談を記事にする際、「ここが悪かったんでしょうね」なんて付け足したら、話し手としてはあまり愉快ではないのでしょうから、難しいのかもしれません。
自分がガンになったとき、担当医に、

「あなたのこの生活習慣が悪かったからガンになったんですよ」
なんて言われたら、ぶん殴りたくなりますよねー。
でもボクは第三者なんで、わだかまりなく書けます。

まず、本を100冊読んだらしいですが、そこで何を得たんでしょうと。
ボクは、本を読むのは有害だ、ぐらいに考えています。
本が有害なわけはないです。
本を読むと、「知識を得た気」になるのが有害だと考えてるわけです。

ボクが良く読むブログ、本を読んで、自分なりにまとめてるんですが
これ、アウトプットをしてるってことです。
でもこの体験談を話した人は、何をアウトプットしたんでしょう?
賃貸業の場合、まず第一のアウトプットは、試算を出すことです。
試算をすれば、入退去の費用がかかることは自明なわけで
試算をしないということは、得た知識を活用していないわけです。
さらに言うと、一棟物を買っても入居がつかないというのも
買う前にまず考えなければならないところ。
その地域の、周囲の入居率はどのぐらいなのか、
それをどうやって調べたらいいか?
そこに住む人は、何の理由があって、住みたいと感じるのか?
理由もなく住む場所を決める人なんて、誰もいないわけです。
そういった知識を「使う」作業が、あまりされていないように見えるわけです。
知識を得るのは良いんだけど、得た知識を活用して
自分のモノにする作業をしなければいけない。

ボクの場合、Youtubeで良く「モニカちゃんねる」を良く見ています。
ここは、「今アメリカではこんなことが起きてるんだよー」という解説で
そのままでは即戦力として使える知識は少ないです。
だから検索をするわけです。
アメリカでも副業をする人が多い」という内容なら、
多くの人は何故副業をしているのか?
どんな副業が選ばれているのか?
最終的に、どうしたいという気持ちで副業をしているのか?
(本業を辞めたいのか?あくまで本業の足しにしたいのか?)
日本とどう違うのか?
など、頭に浮かぶことを調べていくわけです。

不動産でも一緒です。
ある人が、「こういう理由からAの地域が良い」と言い
別の人が、「ボクはこうこうだから、Bがおすすめだと思う」と言う。
なら自分はどうするか?
ただただ、「ふーん、AもBも良いんだー」で終わってはダメで
AとBの特色の違いは何だろう? と考えべきだと思います。
あるいは、それぞれの人口予想はどうなりそうか?
で、気になるなら、実際にそこへ行ってみようと…。

修繕でも同じです。
外壁の色なら、ある人が「ナス紺」が良いと言い
別に人はローストブラウンが良いと言う。
じゃあ自分はどうしたいか?
ネットで実物の写真を見てみようか、あるいは街を歩くとき、色々な外壁を
見てみようか?

床材なら、ある人が、木調の塩ビタイルが良いと言うなら、その理由は?
クッションフロアとどう違うのか?
自分の場合、本当に合っているのは何だろう?
DIYが出来るのか、あるいは現地にすら行かないかで、おすすめは変わるわけで)


今はね、本を手に取らなくても、知識はいっぱい落ちています。
本だって、背表紙を眺めてたって意味はないわけで
開いて、読んで、自分に落とし込まないといけないわけです。
ただその落とし込み方にも、落とし穴があるんだけど…

長くなったんで、また今度。