投資家の本懐

FX、不動産投資、その他投資全般について

為替とは、参加者の意思の表れである(FX)

今回のタイトルは、ボクの考えの中心にあるもので
数十年前に、FXを始めようと考えたときから
持ち続けているもの。

ボクはいつも、「迷ったら本質を考える」
自分が参加しようとするゲームの本質は何か?
サッカーなら、ゴールを決めるゲームだし
野球なら、最終的にホームベースを踏むゲームだ。
それを成り立たせる為の細かなルールは、
本質から派生したノイズに過ぎない。
そうやってシンプルに考えると、為替も株も
「多数派に付くゲーム」に行きつく。

実需は別として、為替に参加する者はみな
儲けたいという意思を持って参加している。
そしてその総意として、為替は上下する。
だから、一番大事なのは、市場で、世界で何が起きているかではない。
指標や、起きた状況やらを見て、参加者が
「どう感じたか?」だと考えている。

参加者、特に大口の参加者は、
今、どう感じているか? を気にかけて
ここがズレていないかを、常にチェックすることが
大事なことだと思っている。

さて、前回、地震の後に円高が起きなかったのは
円が特別視される空気が変わったから?という仮定を書いた。

数日経って、これについてはまだわからない。
が、一方で感じたのは
地震→利上げの延期 というもうひとつの仮定に同意する見解が
想定以上に多かったこと。

Yahooニュースやら、YouTubeで経済や為替を扱うチャンネルやらでも
ボクと同じように「利上げは延期されるのでは?」という見解が見られた。
なるほど、利上げ延期かも? と感じる人が多ければ、当面は円安に動く。

今後のシナリオも変わるかもしれない。
当初は、はるかかなたに置いたつもりで、10年後までに回収できたらいいな
という意図だった、8.68というブイすら、3月までに超える局面すらあるかもしれないし
さらには、今年想定されていた、FRBの利下げですら
「半ば織り込み済み」という、ゆるやかなドル安にしかならない可能性すらある。

もしかすると、これまで考えていた
FRB利下げ→ドル売り」も、改めなければならないかもしれない。

よく旧2ちゃんねるなどの市況の板で
「俺が買ったら下がって、損切りすると上がる」
「狙い撃ちされているかのようだ」と嘆く人を見る。
メキシコペソを主に扱うようになってから
ペソのスレッドが無かった為、現在はほぼ見ていないが
豪ドルをメインで扱っていた頃は、よく「一喜一憂するスレ」を見ていた。

持ったポジションが大きく逆に動いたということは
「多数派の感じていることと、自分の感覚がズレている」ということで
そのズレの原因を突き止めずに次の行動をすれば
ズレが解消されないまま動いているのだから
また逆に動く確率が高くなりそう…と。

まずポジションを持つとき
そのポジションに、自分なりの意思を置く。

ボクの場合、8.68はマイナスでなければならない。
レートがこれを超えていってしまうときは
ボクが参加者の思惑とズレているということ。
あるいは、ドル円が145円を大きく超えて、居ついてしまうなら
ペソがどうあろうと、やはりズレているのだろう。

まあ実際、考えがズレているということではなく
「新しく起きた出来事(地震)によって、参加者の思惑が変わった」
と言うべきだろうか。
いずれにしろ、4月ぐらいに日銀の利上げがありそう、という予想に
疑いが持たれているのではないか?

そういう気持ちを、今までより強く持ちながら
今後の総裁なりの見解を見ていったらいいんじゃないかなあと。
総裁が何を言うかも大事だが、聴いている人達が
どういう気持ちで聴いているかを想像すること…。

まずはどうなろうと、8.68は、8.7ぐらいで定着しそうであれば
早々に利確して、当面は様子見しなければならないかと考えている。
ま、8.7を超えて、すぐにまた下落するようであれば
8.6あたりでもう一度、ポジションを持てばいいが。

でもいいかげん、下がる予想のときは、メキシコペソも
ショートでいいんじゃないか?
下げはドルで取って金利差の利ザヤを考えるのはいいが
1枚当たりのスワップが大きく違うわけだし…
まあそこらへん、今後どうするか、考えていきたい。