投資家の本懐

FX、不動産投資、その他投資全般について

災害と為替と、その前に人の気持ちについても

さて、正月早々に富山で大きな地震がありましたね。

まずは報道について思うことを。
毎度思うのですが、全局が番組を中断して、地震特番を組むのは良くないかと。
地震が起きれば暗い気持ちになりわけで、自分に直接関係が無くても
ついテレビを付けてしまう人も多いかと。
当然ながら、それを見れば、さらに気持ちが沈むわけで、精神衛生上は良くないと考えています。
いっそのこと、地震の報道はNHKに任せて
他局は、「関係がある人はNHKを見ろ」とテロップを出し続けなさいと。
(まあそれでも、「ああ地震が起きたんだな」と常に意識に訴えるので、気持ちには
悪影響もありますが、多少は仕方がないかとも…。
いや、被災した人や、それを心配する縁者が、ぼーっと民法の正月番組を見るとも
思えないので、いっそ、そんなテロップすら要らないかもしれませんが。

で、NHKの報道で驚いたこと。
「これを見ているみなさん、ただちに高台へ避難してください」と言ったこと。
いや、おそらくは、全国で、津波など全く来ないであろう地域の人の方が
圧倒的に多く見ているわけで、関係のない地域の人が、一斉に高台へ逃げたら
それこそ困った事態になりかねないだろうにと。
おそらく、アナウンサーも気持ちが昂って、そういった言い方になってしまったのかなあとも。

そして、羽田空港の事故。
これもまた、推測ではあるのですが、誰のミスであるにせよ
そこには、「地震が起きたことの気持ちの動揺」があったのでは?
誰がどんなミスをしたかは置いておくとして、
災害は、残念ながら、いつか必ず来ることなのだから
何をするにせよ、出来るだけ冷静でいるに越したことはないなあと。

で、本題です。
投資のブログなので、災害と為替について、過去の例から現在を見ましょう。

まず、911
あれは災害じゃなく人災だろう、というのは一旦置いておきます。
このとき、株は落ちて、ドル安に動きました。
長期的な動きとまでは、言えないかもしれませんが、とりあえずの流れとして。

日本では、阪神の震災、東北の震災、ともに円高に動きました。
円は有事に強い通貨、というのはわかるとしても、災害自体が日本で起きているのですから、避難通貨として円を買ったという方は、(居るとしても)ちょっと違和感はあります。
やはり、日本の人・企業が、海外に持っている資産を売って
一時的に円に戻した為、円高になり、この流れから、一部、ストップを巻き込んだりもして、さらに円高になったのでしょう…か?

で、今回はというと…まあボク自身、災害時に為替など放置していましたが
やや落ち着いた今、為替を観察してみると、円安ですね。
有事の円、という謎現象も起きなかったし(円が普通の通貨になった?)
海外の資産も円に戻されなかったようで。
(正月だから、ということで、今後、円が買われることはあるかもしれません)

まあいずれにしても、これから円高に進むという流れがないのであれば
「潮目が変わった」という見方もあるかと。
なにかあったとしても、円に戻そうと考える人は減った?
日本在住の外国人、あるいは日本人自身が、逆に(いや、逆ではないのか)円を売った?
可能性はあります。
まあいずれにせよ、円がある種の特別な通貨としての立ち位置が弱くなったのかもしれません。

さて、日銀の利上げですが、この震災の影響で延期される可能性はありますね。
まあそこらへん、色々な可能性を考えながら、しばらく成り行きを見守ってみたいと。

ま、災害を為替のネタとして、一儲けしようなどという考えは、あまり好きではないですが、中長期的な影響については別ですから
冷静に、中立的な立場で、考えていけたらいいなあと…。