投資家の本懐

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不動産賃貸業と税金(土地と建物の利子)

先日、法人で決算を自分でして、色々と困ったので、それについてひとつだけ。

賃貸業が赤字の場合、土地の利息分は経費にならない。

はい、個人でやる場合、経費になりません。

では法人の場合は?
経費で落とせちゃうはずですよー、というお話。
ボクは士業者じゃないので、出来ますと断定的に書くとまずいし
これが2023年10月(正確には9/26)なので
今後法改正もあるかもしれない。
なので断定は出来ないし、鵜呑みにされても困るのだが
ボク同様に、「土地の利子って法人だと経費になるっけ?」と
延々とネット検索するバカもいるかもしれないので。
(今、某どっとこむとか、税理士さんの無料相談などもあるので
本来であればそちらに当たるのが妥当なのでしょうけれど)

で、本題。
「いやいや、そもそも賃貸業で赤字になるっておかしいでしょ?」という疑問。
いえ、賃貸業は赤字になります。
減価償却があるからです。

購入価格2000万円の不動産があるとします。
木造、耐用年数越え、土地1000万 建物1000万の物件です。

この場合、建物の1000万円は4年で償却されることになり
年250万償却されます。
つまり、利益から引けるわけです。

この物件の利回りが10%として、年間200万の家賃があったとします。
諸々の経費が2割かかったため、残りが160万円。

さてこれを銀行から融資を受けて買い、支払いが年間100万円あるとしましょう。
このうち(計算しやすさだけを考え、現実的ではないですが)
元金の返済が60万、利息が40万だったとします。

そうすると、まず、元金の返済は経費になりません。
利子の40万円ですが、(1年目はもっと利息分が多いはずなんだけどなあ)
20万円は土地を買った分の利子
20万円は建物の分
です。
(土地建物が1:1だからね)

で、160万円からこの利息分の40万円を引いて
120万となるわけです。
(実際は元金返済があるので、60万しか残らないんですよ!)

ここで、減価償却が出てくるわけです。さきほどの計算通り、1000万/4 で250万。
120万の黒字から、250万を引いて、帳簿上は130万円の赤字となります。
で、実際の手残りはさきほど言ったとおり60万ありますが、
(もちろんこれを、後々修繕とかで使うんで、ちゃんと残すわけですが)
帳簿上は赤字です。

で、赤字のときは、利子の建物分は経費にならない…とするなら
160ー40のところを、建物分だけの20を引かなければならず
140ー250で110万円の赤字です。

赤字額が20万減りましたね…。
うん、個人でやるとこうなります。

で、法人でやると???
これが、いくら検索しても、中々出てきません。
斜め読みして読み落としてるんでしょうか?

一応掘っていくと、法人の場合も出てきました。
ボクは、土地の利子分も経費計上しました。
(歯切れが悪いなあ)

これね、某クラウドで帳簿つけるサービスのとこに電話したとき、ついでで
利子分を土地建物に分けて、建物分だけ経費で引くんですよね?って言ったんですが
「そうですねー」と流されました。
ああ、あそこって、ちゃんとメールでその案件を聞いたら、ある程度は答える可能性はあるけど、少なくともサラっと聞いたことは流すんだー…。
うちは、システムを作るところなんで、詳しい帳簿上の疑問点は
税理士に聞いてくださいってことなんだろうなーと。

もちろん、どこのサービスでの対応かは書きません。
システム上、良いところもあるサービスなので、悪い点だけを挙げて
書き連ねるのはフェアーじゃないと思うし。