投資家の本懐

FX、不動産投資、その他投資全般について

(FX)アホ師匠、バカ弟子をとる…の巻

昔々、ボクが道を歩いていると
「弟子にしてください」と叫ぶ少年が…
ホントにかわらしいが、まだ未成年、高校生ぐらいか?

「弟子って何の弟子や?」
「FXです。俺もやりたいんやー」
「でも、ボクちゃんまだ未成年やろ?」
「え?」
「大人になったらおいで。」
「じゃあ…ディスコード交換してください。」

というわけで、ディスコードで話すことになったこの子も
今はもう30を超えたおっさんである。

「おいアホ、俺、知らん親戚から遺産が入ってん。15万ぐらい。これでFX教えろや。」
「えー、でもバカ君、性格合わへんやん。ちょっとマイナスになっても熱出すっしょ?」
「ええから教えろや、どうせただで貰った銭やし。俺もあんたみたいに、ボタンポチポチすんだけで、女はべらかして、夜の街をねり歩きたいんや!」
「わし、そんなことしてへんがな」
「ええから教えろや」
と…詳細は一部、いやほとんどフェイクであるが、弟子をとることに。

まあ、決意は固いようである。
全てフェイクとは言ったが、「数千円のマイナスでも熱を出しそう」な性格だけは
本当。
そりゃあ、追証がバンバン来ることはないだろうが、15万を失うことはあると
説得はするが、決意は固い様子。
聞けば、50までに、スワップで1月10万もらうのが夢だと。
ちっさい夢やなあ…ま、億欲しいとは違って現実的かー。

「持ち家だから、この10万とかで、働かずにチマチマ家で暮らすねん」

うーん、まあ…ある意味、俺向きの弟子かもしれん。

「でもさあ、アホデブっていっつも、暇だああって泣いてなかった?
そんな生活すると、退屈すぎて死ねるでー?」
「ええねん、俺、資産家になって、家に引きこもって、貧乏人どもはセコセコ働けーって窓から叫ぶんや」

月10万のスワップを貰って、資産家気取りか。
ツッコミどころしかないが、まあいい。

「じゃ、復唱。投資は自己判断!」
「投資は自己判断」

「欲しがりません勝つまでは」
「欲しがりません、勝つまでは。あ、でもホンマは遺産が25万で、10万は欲しかったもん買ったけど」
「いちいちこっちの気が揺らぐことばっか言うやっちゃなあ…
ロスカット上等、転んでも泣かない」
ロスカット上等、転んでも泣かない。で、ロスカットってなんやねん?」
そっからかよおおおお…。
レバレッジはわかるのに、ロスカットわからんのかいな。

 

「まず、デモをせー。口座を開設するとか、ちょっと時間の余裕もあるやろから
いっぱいデモをせー。」
「はい、デモをします。あ、女から誘いが来たんで、今日はこれで。」

という流れで、弟子をとります。
名前とか個人情報がバレないようにだけは、くれぐれも。」とのことで
ここに書いてよいと。
(なので、出会いとかもメチャクチャにしました)
まあこれなら、彼の性格からして、怒りはしないだろうが…。

ボクの考えとしては、月10万ぐらい、副収入があるのは悪いことではないだろうと。
でもそのお金でFIREを気取るとかは、おかしいんじゃないかと。
働いて収入を得た上で、副収入を得て、それを貯めることで
今の職場や仕事内容に違和感を感じたとき、転職に踏み切る保険になればいいと。

そもそも、お金を得るのは結果であって
「金持ちエライ」とは、ボクは思わないし
お金を得ることよりも、得たお金をどう使うかで、その人の価値が決まると考えているのだが…?
そこらへん、価値観の話なので、こちらの考えは提示しても、押しつける気もないが。

「諸々わかった。FX教えてもいい。でも、1年かそこら前ならノリノリで受けたけど、
今は地合いが悪いぞ。どうなるかは保証せんぞ。」
「おいアホ師匠、俺が一人でやったらどうなるか想像してみい。1週間でロスカットやろが。」
こいつ、さっき覚えたロスカットって言葉、自慢げに使いよる。

「わーった。教えたる。でも覚えとけよ。ついこないだまで100枚からのポジションを持っていた俺が、今はノーポジなんやで。そういう時期やってのは忘れんなや。」

さてさてさて…。
ボクには別に、得はないが、損もない。
強いて言えば、こうしてブログに書けることぐらい…。
今のところ、このバカ君は、デモで遊んでいる様子。
昼はもちろん仕事をしている。
本来ならこのままx十年、仕事を続けるのが「道」だと思うのだが…。
まあそれは、本人の勝手か。
キャツの仕事上の悩みも辛さも、ボクは体感できないわけだし…。

どういう出会いであれ、知り合った人には幸せになってほしい。
が、このアホ君の目標は、「極端な不幸にならないこと」を目指すもので
「幸せ」を目指すものとは違う気がする。

ま、手法ねー。教えるし、ときどきここでも「その後」は書くけれども…。