投資家の本懐

FX、不動産投資、その他投資全般について

世界をどう捉えているか(FXの話)

大昔の話、地球は平らで、カメがこれを支えているなんて考えがあった。
また、世界の中心が地球で、太陽も他の星も全て、地球の周りを
回っているのだという考えも(天動説)

とまあ、人間ってのは、わからないことに対して
「こうなんじゃね?」「ああなんじゃね?」と、まず
想像をするものなんだなあと。
ボクも世界を想像している。
当たっている部分もあるし、間違っている部分もあると思う。

ボクの想像はこう。

まず、俺ら投資家がいる。これが普通の人間。
で、その多少上というか、概ね同レベルに、一般企業とかもいる。

で、神もいる。まあたとえるとギリシア神話の神のような、
ときに失敗したり互いに争ったりする神。
キリスト教のような一神教の世界ではない。

神は、各国の中央銀行とか、ヘッジファンドだとか、それにお金を投資するオイルマネーとか…。
なんか、モヤっとした層も含めての神。

さて、ここからが本題。
目に見える神(中央銀行)は、まあわかりやすいとして、
目に見えない神、何を考えているかわからない神もいると。

この神々はたまにケンカをする。
目に見える形では1992年のポンド危機。
まあ、神話として捉えているので、ディテールは事実と異なる部分があってもいいと
考えてください。

これは登場する神がある程度わかっていて、キャラが立っている。
ポンドを守る側が イギリス中央銀行
ポンド下落を狙う ソロス神軍団

で、これはイギリスの中央銀行が負けて終わる。

さらに少し経ち、
アジア通貨危機というのもある。
これも、中央銀行が負けて終わる。

あれ?結局中央銀行神より、HF神が強い?

いやいやそんなことはない。
不敗(ホント?)の神、我らが?日本銀行神もいる。
過去、幾多の場面で、「介入」と称して市場に雷を落とし
俺ら下々は、ただそれに打ち震えるしかなかった?という神。

え、また介入のお話? ドル円が150円になったら介入があるってこと?
いえ、ちょっとだけ違います。

まあ、HF神も、「日銀神」とは表立っては戦争はしないでおこうか。
という暗黙の了解はある。

じゃあ、日銀神もはっきり逆らえない神もいる。
FRBなどを含む、アメリカ神である。
もしアメリカ神が「介入やめろ」と言えば、
日銀神も、大きな雷は落としにくい。

さて、ここまでが、ボクが考える神話の概要。
まあ大きな異論はないのでは?
ここからさらに想像を重ねる。

じゃ、HF神って弱点ないの?
いや、あると思う。
HF神の強さは、軍隊の強さ。
その兵士たちが、投資家なわけだ。
もちろん、俺ら下々ではなく、もっとまとまった金を持つ
人間界の領主みたいなものか。

HF神は自分でも軍は持っているが、この辺りからも兵士を借りている。
で、戦いに勝つと、戦利品を彼らに分け与えるわけだ。

じゃあ、戦いがなかったら?
HF神は常に兵士を募集しつづけているが、戦いが無いと
困るわけだ。
「兵士出してるんだから、戦利品よこせ」と
下から不満が出る。

じゃ、FXの世界で、戦いがないってどういう状態?

凪だと思う。

レートの動きの幅が、小さく小さくなると、
戦いようがなくなる。
戦況が膠着して、陣を置いているが、いたずらに
兵糧だけが、垂れ流しにされている状態。

打開策は?
「戦がないなら、小さな戦を仕掛ければいい」である。

大きな戦には「大義」が必要。
ファシズム打倒だとか、大東亜共栄圏だとか、「自由」でもいい。
何かしら大義がある。
ポンド危機なら、ポンドが落ちることが大義だ、という考えが
根底にある。

でも小競り合いには大義など要らない。
上か下か、どちらかを攻めればいい。

さて現状、ドル円もメキシコペソも膠着状態。
攻めるとすれば、やはり、現状なら下しかないかと。
ここで上を攻めちゃうと
日銀神との大戦争が起きるかもしれない。
(まあそれはそれで見たいけど。円下落するべし、という大義はあるし)
まあそれをやっちゃうと、短期では日銀が勝っちゃうんだろうなあ…

さて、戦い方だが、戦うなら目標も必要。
まあ、妥当なのは、145円か。
ここを目指しつつ、147円まで攻めていけたら撤退も考える。

でね、これも空想。
前回、150円で、日銀が介入したかも?という話は流れたが
これ、やったのがHFである可能性もあるよね。
「俺らで攻めて、日銀の攻撃だって言おうぜー」ということ。
攻めるのはすごく簡単だもんね。
円売りのポジションを一部、大量に決済して
「介入だあ、介入がきたぞー」って騒げばいい。
そんで、下々が多少投げたところで買い直す。

「ほっときゃまた、150円に近づくっしょ」ということ。

でもこの作戦、150円に触れないと実行出来ない。
下手に149円後半でやろうとすると、
え、これホントに介入?と、前回もひっくるめて
疑われかねない。

ま、前回の介入が無かった、と考えてるわけじゃなく、こういう可能性もあるよね?ってこと。
可能性だけで言うならさ、ありえないだろうけど
日銀がもしよ、HF側に、「介入すっから」ってこそっと情報を流したら?
ああもうそれ、為替の操作の話じゃん。
違法性っていうか、市場の信頼もなんもありゃしないじゃん。

でも、そうだったら困るの?
下々は、上が何をしようと、とりあえずは拾えるお金を拾うのが
俺らのお仕事じゃないのかと。