投資家の本懐

FX、不動産投資、その他投資全般について

なぜ今のような投資スタイルになったのか

子供の頃、親が流れで不動産賃貸業をしていた。
たまたま良い場所で土地が売られていたから購入し
たまた容積率が高かったから、それに見合う建物を建て
そんなに広い建物が、仕事上必要なかったので、空き部分を貸した。

ボクが小学生ぐらいのときのことであり、これが投資について考える
きっかけだったように思う。
今から数十年前のことで、まだ、不動産投資などという言葉はこの世に存在していなかった頃の話である。
その頃、親に、家業を法人化し、融資を受けて不動産を買い、賃貸に出すという方法論を、話したことがある。

親の回答は明快で、大小ふたつの理由から否定的だった。
小さい理由。
「やっている人がいないから、地主などでなければ、融資を受けることが難しい。」
これはまあ、出来ないことはないが、という部分否定。
大きい理由。
「家業はどちらかというと芸術系の仕事であり、それをやると、芸術家として行き詰ったと世間に言われかねない。今の仕事がそれなりに順調なのであるから、本業に差し障る可能性があることは、したくない。」

なるほどね。
芸術、とは少し違うが、芸人で何人か、アパートを持ってる人とかいますよね。
「あいつ本業で食えないから、アパート持ったんだ」
ボクならそう思う。
たむけんだって、本業は焼肉屋とか揶揄されるし。
法人化して不動産投資をするのはいいが、その結果として、父の本業に悪影響が出るのは、不本意だ。
いずれ、今ある、あまり大きくない不動産を相続したら、いつか、自分だけでやろう。
そのときはそう思ったのを覚えている。

それからしばらくして、高校ぐらいの頃だろうか、株に興味を持った。
有名な未公開株の抽選があたり、1枚買うと親が言い出したから。
まあ、はっきりと言うと、民営化されることになったNTTである。
当時株は、千株1単位で販売されているモノが多い中(一株500円×1000とか)
NTTは、1単位あたりの販売で、120万前後だった。
抽選で買うものだったので、権利は当然1枚だけ。
特に反対する理由もなかったので、これを購入し、わずかな期間で倍ほどになった。
このときボクが見ていたのが、日清食品
倍になったNTTをすぐ売って、これを買いたいと。
まあ当然、親に言っても聞き入れてもらえず、日清食品の株は、するすると上昇し、これまたあっという間に倍ほどになった。
まあ、NTTもそれなりに順調に伸びていたから、さほど悔しがることでもないか。
などと考えている間に、これまたあっという間に、日清食品は下落して、
NTT以下にまで戻ってしまった。

「株って難しいなあ」とつくづく思った。

もしもこのとき、日清食品を買っていたら、上がった上がったとぬか喜びをしている間に、暴落して、「また上がるかもしれない」などと考えている間に、NTT以下ぐらいで落ち着いたことだろう。
上がる株を指摘する力はあったが、いつ利確するかを決めるような力は、自分には足りない。

「儲けて、売るまでが投資。家に帰るまでが遠足かー」

と、思い知ったわけである。

それからかなり経って、FXというシステムが世に出ることとなった。

初めてこれを知ったとき、まず感じたのは、子供の頃から思っていた、不動産投資との親和性だった。

ということで、次の話へ
まあ、次の話(様々な投資の比較)が、当面このブログで書きたかったことです。
この話は、前置き。